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NBA

【NBAチーム分析】82試合で76勝ペース!昨季王者サンダーの圧倒的な強さの理由とは<DUNKSHOOT>

出野哲也

2025.11.16

今季のサンダーは、73勝超えが狙えそうなほどの勢いで勝ちまくっている。(C)Getty Images

今季のサンダーは、73勝超えが狙えそうなほどの勢いで勝ちまくっている。(C)Getty Images

 ベストのチーム状態からはほど遠いのに、これだけ強いとは。他球団もさぞかし頭を抱えているのではないだろうか。ディフェンディング・チャンピオンのオクラホマシティ・サンダーが、昨季マークした68勝をも超えそうな勢いで驀進している。

 ヒューストン・ロケッツとの開幕戦、続くインディアナ・ペイサーズ戦では2試合続けてダブルオーバータイムにもつれ込んだ。第2エースのジェイレン・ウィリアムズが手首のケガで不在とあっては簡単な戦いにはならないか、とも思えた。

 ところがその後すぐに立ち直り開幕8連勝、現地時間11月5日(日本時間6日、日付は以下同)にポートランド・トレイルブレイザーズに2点差で敗れ初黒星を喫した後も3連勝で、12戦11勝。ニューオリンズ・ペリカンズとサクラメント・キングスには31点差、12日は好調ロサンゼルス・レイカーズにも29点の大差をつけ、この時点で得失点差は+15.5と圧倒的だ。

 気が早すぎるのを承知で言うと、NBA記録の得失点差は+12.9。ほかならぬ昨季のサンダーが残した数字である。
 
 ここまでは強豪とあまり当たっておらず、対戦相手に恵まれている側面はある。とはいえ、アウェーでの試合が7度に対してホームで戦ったのは5試合だけなので、必ずしも楽な日程だったわけでもない。そしてJal・ウィリアムズ以外にもチェット・ホルムグレン、ルージェンツ・ドートらが故障で数試合抜けていたことを考えれば、その強さは際立っている。

 言うまでもなく、その牽引役はシェイ・ギルジャス・アレキサンダー(SGA)。12試合にフル出場し、10月27日のダラス・マーベリックス戦で23得点だった以外はすべて30点以上、23日のペイサーズ戦でキャリアハイを更新する55得点を稼いだ。

 4日のロサンゼルス・クリッパーズ戦では80試合連続20点以上とし、オスカー・ロバートソン(元シンシナティ・ロイヤルズ/現キングスほか)を抜き歴代3位に浮上。おまけに「今の彼は、ターンオーバーするとニュース速報になるくらい」と『ジ・アスレティック』のジョン・ホリンジャーがジョーク交じりに表現しているほどミスも少ない。MVPを受賞した昨季をも上回る充実ぶりだ。
 
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