今季のロサンゼルス・レイカーズは開幕から大黒柱のレブロン・ジェームズをケガで欠きながら、10勝4敗(勝率71.4%)と好スタートを切り、ウエスタン・カンファレンス4位につけている。
チームを牽引するのはルカ・ドンチッチとオースティン・リーブスのガードデュオ。前者はリーグ1位の平均34.4点に8.9リバウンド、同5位の8.9アシスト、後者は同9位の平均28.3点、5.1リバウンド、同7位の8.2アシストと見事なスタッツを残しているが、彼らを攻守で支えるディアンドレ・エイトンの存在も見逃せない。
2018年のドラフト1位でフェニックス・サンズに指名された213cm・114kgのセンターは、プロ入りからすべての年で得点とリバウンドで平均ダブルダブルを達成。ただ、集中力の欠如や消極的なプレーなど批判も多く、今夏に2年間在籍したポートランド・トレイルブレイザーズから解雇され、ビッグマンを探していたレイカーズと2年1660万ドルで契約した。
新天地では、ここまで13試合で平均16.2点、8.4リバウンド、0.92ブロックを記録。ドンチッチとリーブスのパスから次々とネットを揺らし、フィールドゴール成功率69.2%はリーグ3位、さらにダブルダブルを達成した6試合、20得点以上あげた5試合でチームは全勝と、期待を大きく上回る働きを見せている。
20得点、10リバウンドの活躍で敵地での勝利に貢献した11月15日のミルウォーキー・バックス戦後、エイトンは自身を取り巻くネガティブな声について次のように述べた。
「もしこれ(レイカーズでのシーズン)がうまくいかなかったら、俺は今年で終わりだって言われてる。誰も彼もがそう言っている」
それでもエイトンは「怒りは自分の中にしまってるんだ」と批判の声を気にせずプレーに集中し、レイカーズが彼に伝え続けているメッセージを繰り返した。
「自分を愛してくれる人を愛せ。それだけだ。自分を愛してくれる人を愛せ」
これまで殻を破れずにいた元ドラ1がレイカーズで"復活"した要因には、チームメイトやJJ・レディックHC(ヘッドコーチ)の存在が挙げられる。
バックス戦の第2クォーター、ヤニス・アデトクンボにレイアップをブロックされた際、エイトンはリーブスから「どこに問題があるのかさえわかっていれば、細かい読みは必要ない。ただ決め打ちすればいい。シンプルにいけばいいんだ」とアドバイスを受けたという。
これにエイトンは「そんなこと、誰にも言われたことがなかった。何か行動を起こす前に状況を分析しろなんて、誰にも言われたことがない。本当にありがとう」とリーブスに感謝を伝えた。
レディックHCは「彼はチームのエネルギーを糧にプレーし、励ましや肯定の言葉で力を発揮する。プレシーズン最初の10日ほどでそれがわかった。それ以来、彼がチームとともに成長し、完全に関わろうとする姿を見るのは本当に素晴らしい」と評価した。
またリーブスは、実際にエイトンとチームメイトとして接してみて、世間のイメージとは大きく異なっていたと語る。
「人は会う前に色々と言う。キャラクターについて勝手に物語を作ろうとするんだ。でも今の時代、誰かを判断するのは自分の目でしないと。僕が彼について聞いていた評価は『指導しづらい』『気分屋』というものだった。でも実際はまったく逆だ」
エイトンなくして現在のレイカーズの好成績はない。バハマ出身の27歳は、今後もチームの勝利のため、そして自身の価値を証明するために毎試合身体を張り続けるだろう。
構成●ダンクシュート編集部
ベンチ陣の貢献も光ったレイカーズ。新加入のエイトンはサンズ時代を引き合いに、2ガードとの連携に手応え「みんな天才だよ」<DUNKSHOOT>
「エイトンとスマートを加えたことで、間違いなく良くなった」。リーグ幹部が今季のレイカーズに期待「カンファレンス決勝まで勝ち進むと見ている」<DUNKSHOOT>
エイトンはレイカーズの救世主になれるか?元指揮官は期待を込めつつ「最後のチャンスになるかもしれない」と発破<DUNKSHOOT>
チームを牽引するのはルカ・ドンチッチとオースティン・リーブスのガードデュオ。前者はリーグ1位の平均34.4点に8.9リバウンド、同5位の8.9アシスト、後者は同9位の平均28.3点、5.1リバウンド、同7位の8.2アシストと見事なスタッツを残しているが、彼らを攻守で支えるディアンドレ・エイトンの存在も見逃せない。
2018年のドラフト1位でフェニックス・サンズに指名された213cm・114kgのセンターは、プロ入りからすべての年で得点とリバウンドで平均ダブルダブルを達成。ただ、集中力の欠如や消極的なプレーなど批判も多く、今夏に2年間在籍したポートランド・トレイルブレイザーズから解雇され、ビッグマンを探していたレイカーズと2年1660万ドルで契約した。
新天地では、ここまで13試合で平均16.2点、8.4リバウンド、0.92ブロックを記録。ドンチッチとリーブスのパスから次々とネットを揺らし、フィールドゴール成功率69.2%はリーグ3位、さらにダブルダブルを達成した6試合、20得点以上あげた5試合でチームは全勝と、期待を大きく上回る働きを見せている。
20得点、10リバウンドの活躍で敵地での勝利に貢献した11月15日のミルウォーキー・バックス戦後、エイトンは自身を取り巻くネガティブな声について次のように述べた。
「もしこれ(レイカーズでのシーズン)がうまくいかなかったら、俺は今年で終わりだって言われてる。誰も彼もがそう言っている」
それでもエイトンは「怒りは自分の中にしまってるんだ」と批判の声を気にせずプレーに集中し、レイカーズが彼に伝え続けているメッセージを繰り返した。
「自分を愛してくれる人を愛せ。それだけだ。自分を愛してくれる人を愛せ」
これまで殻を破れずにいた元ドラ1がレイカーズで"復活"した要因には、チームメイトやJJ・レディックHC(ヘッドコーチ)の存在が挙げられる。
バックス戦の第2クォーター、ヤニス・アデトクンボにレイアップをブロックされた際、エイトンはリーブスから「どこに問題があるのかさえわかっていれば、細かい読みは必要ない。ただ決め打ちすればいい。シンプルにいけばいいんだ」とアドバイスを受けたという。
これにエイトンは「そんなこと、誰にも言われたことがなかった。何か行動を起こす前に状況を分析しろなんて、誰にも言われたことがない。本当にありがとう」とリーブスに感謝を伝えた。
レディックHCは「彼はチームのエネルギーを糧にプレーし、励ましや肯定の言葉で力を発揮する。プレシーズン最初の10日ほどでそれがわかった。それ以来、彼がチームとともに成長し、完全に関わろうとする姿を見るのは本当に素晴らしい」と評価した。
またリーブスは、実際にエイトンとチームメイトとして接してみて、世間のイメージとは大きく異なっていたと語る。
「人は会う前に色々と言う。キャラクターについて勝手に物語を作ろうとするんだ。でも今の時代、誰かを判断するのは自分の目でしないと。僕が彼について聞いていた評価は『指導しづらい』『気分屋』というものだった。でも実際はまったく逆だ」
エイトンなくして現在のレイカーズの好成績はない。バハマ出身の27歳は、今後もチームの勝利のため、そして自身の価値を証明するために毎試合身体を張り続けるだろう。
構成●ダンクシュート編集部
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