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これでいいのかBリーグ。オールスターの選出方法に議論噴出、ファン投票の実施時期に問題も?<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2025.11.18

来年1月に開催されるBリーグのオールスター。早くも出場メンバーが発表されたが…。写真:THE DIGEST写真部

来年1月に開催されるBリーグのオールスター。早くも出場メンバーが発表されたが…。写真:THE DIGEST写真部

 11月13日、Bリーグの今季オールスターの出場メンバーが発表されたが、ファンの間で少なくない議論を呼んでいる。

 Bリーグは2026年1月16日(金)~18日(日)にかけて、長崎県のハピネスアリーナにて『りそなグループB.LEAGUE ALL-STAR GAME WEEKEND 2026 IN NAGASAKI』を開催。最終日にはファン投票とリーグ推薦で選ばれた選手たちによるオールスターゲーム本戦が行なわれる。

 計26人の出場選手の内訳は、ファン投票10人、リーグ推薦16人。投票の際はあらかじめ、前シーズンの最終成績によって「B.BLACK」と「B.WHITE」のチーム分けが行なわれ、それぞれのPG/SG枠、SF/PF/C枠の得票上位者10人がスターティング5となる。

 今年の最多得票は、「B.WHITE」PG/SG枠の富樫勇樹(千葉ジェッツ)で27万8043票。そのほか、「B.WHITE」SF/PF/C枠は渡邊雄太(千葉ジェッツ)、「B.BLACK」のPG/SG枠は比江島慎(宇都宮ブレックス)、SF/PF/C枠は吉井裕鷹(三遠ネオフェニックス)が各枠でトップに立った。

 ファン投票は、いわば多数決。より多くのファンが見たいと願う選手が選ばれることは自然な流れだ。

 問題は、ファン投票で選ばれなかった選手が対象となるリーグ推薦。ここではシーズンで目覚ましい活躍を見せる選手が名を連ねる...かと思いきや、Bリーグのサイトには次のように明記されている。
 
■B.LEAGUE推薦の選出の流れ
・ファン投票の集計結果に基づき、リーグ推薦枠の付与対象クラブを決定します。
・原則として、推薦枠が付与されたクラブから、ファン投票数の多い選手を追加で選出します。

 つまり、リーグ推薦もファン投票の延長でしかないということだ。

 結果として、今季8試合で平均4分しかコートに立っていない日本代表経験者の川真田紘也(長崎ヴェルカ「B.WHITE」SF/PF/C枠10位)や、平均5.4点の瀬川琉久(千葉ジェッツ「B.WHITE」PG/SG枠3位)、平均2.3点の竹内譲次(大阪エヴェッサ「B.BLACK」SF/PF/C枠順位不明)らが選ばれ、ネームバリューに偏りすぎではと議論を呼んでいる。

 とりわけ、チームのエース格である外国籍選手、2シーズン連続MVPのDJ・ニュービル(宇都宮)をはじめ、得点ランキング1位のマット・ボンズ(大阪)、同3位のジャレット・カルバー(仙台)、同5位で好調の長崎を牽引するスタンリー・ジョンソンなどが軒並み選外なのは、あまりにイビツと言わざるを得ない。

 また、必ずしも日本人選手が優遇されているかと言えばそうではなく、今季西地区で首位争いを演じる名古屋ダイヤモンドドルフィンズの司令塔、齋藤拓実も「B.BLACK」のPG/SG枠で5位ながらメンバー漏れしている。

 もちろん興行である以上、実際に会場に足を運ぶファンの意見を反映したいというリーグの意思は理解できる。しかし「NBAに次ぐ世界2番目のリーグ」を目指すと公言しているからには、もう少し今季の成績を加味したバランスの取り方があるのではないか。

 例えば、“開催地枠”や“スタッツリーダー枠”を作ったり、いっそのこと“外国籍チームvs日本人チーム”といった枠組み自体の変更も考慮してもいいかもしれない。
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