メンフィス・グリズリーズが大きく揺れている。
今季は開幕5試合で3勝2敗とまずまずのスタートを切ったが、その後の10試合でわずか1勝と失速。現在は4勝10敗(勝率28.6%)でウエスタン・カンファレンス11位タイに沈んでいる。
ロスターにはオールスターのジャ・モラント、ジャレン・ジャクソンJr.を筆頭に、サンティ・アルダマ、ジェイレン・ウェルズ、ケンテイビアス・コールドウェル・ポープ、ザック・イディー、スコッティ・ピッペンJr.ら実力者が名を連ねており、戦力的には決して悪くない。
しかし、就任2年目のトゥオマス・イーサロHC(ヘッドコーチ)が採用する、短時間で選手を次々と入れ替える独特のローテーションは選手たちに不評で、これが原因でモラントとの確執が報じられた。さらにモラントは、10月31日のロサンゼルス・レイカーズ戦後のミーティングで“チームに有害な行為”を行なったとして、1試合の出場停止処分を受けた。
そんな混乱ぶりについて、昨季途中までグリズリーズに所属していたマーカス・スマート(ロサンゼルス・レイカーズ)は「驚きはない」と語る。
『ClutchPoints』のホスエ・パボン記者の取材で、スマートはこう振り返った。
「崩壊が起こる兆しははっきりあった。俺がいた時から、ジェイク(ラレイビア/元グリズリーズ、現レイカーズ)ともそんな話をしていたよ」
さらに、当時の状況を詳しく語る。
「今(レイカーズ)の方がずっといい。向こう(メンフィス)で何が起きているか見ればわかるだろう。(昨季)ケガから復帰した時には、もう崩れ始めていた。それなのに、“お前はここにいたくないんだろ”って理由でトレードされたんだ。いや、ケガしてるんだぞ。どういう意味なんだよ。“いたくない”って。
毎日施設に行って全力でリハビリして、声を出して、ベンチで唯一コーチングまでしてたのに...。でも、まあそういうもんだ。自分でコントロールできることをコントロールするしかない」
スマートは昨季グリズリーズで19試合に出場。足や手のケガに苦しみながらも持ち味の守備とリーダーシップで存在感を放っていたが、2月の移籍期限最終日に3チーム間トレードでワシントン・ウィザーズへ放出された。
その数週間後、チームはレギュラーシーズン残り9試合というタイミングでテイラー・ジェンキンスHCを解任。アシスタントコーチのイーサロをHCに昇格させたが、プレーオフ1回戦でオクラホマシティ・サンダーにスウィープ負けを喫した。
不本意な形で放出されたが、スマートに恨みはなく、古巣と元チームメイトにエールを送っていた。
「彼らのことを悪く思ってはいない。みんな必死に頑張っている。でも、こうなるのは見えていたよ。そして、今まさにそうなっている。
物事の扱い方や進め方を見ていれば、ああなるのはわかった。あそこにはいいタレントが揃っているだけにもったいない。うまく立て直してくれるといいんだけどね」
2022年にはウエスト2位の56勝をあげ、プレーオフではカンファレンス準決勝まで勝ち進んだグリズリーズ。再び上位争いへ返り咲くために、フロント陣はどのような舵取りを見せるのか。
構成●ダンクシュート編集部
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しかし、就任2年目のトゥオマス・イーサロHC(ヘッドコーチ)が採用する、短時間で選手を次々と入れ替える独特のローテーションは選手たちに不評で、これが原因でモラントとの確執が報じられた。さらにモラントは、10月31日のロサンゼルス・レイカーズ戦後のミーティングで“チームに有害な行為”を行なったとして、1試合の出場停止処分を受けた。
そんな混乱ぶりについて、昨季途中までグリズリーズに所属していたマーカス・スマート(ロサンゼルス・レイカーズ)は「驚きはない」と語る。
『ClutchPoints』のホスエ・パボン記者の取材で、スマートはこう振り返った。
「崩壊が起こる兆しははっきりあった。俺がいた時から、ジェイク(ラレイビア/元グリズリーズ、現レイカーズ)ともそんな話をしていたよ」
さらに、当時の状況を詳しく語る。
「今(レイカーズ)の方がずっといい。向こう(メンフィス)で何が起きているか見ればわかるだろう。(昨季)ケガから復帰した時には、もう崩れ始めていた。それなのに、“お前はここにいたくないんだろ”って理由でトレードされたんだ。いや、ケガしてるんだぞ。どういう意味なんだよ。“いたくない”って。
毎日施設に行って全力でリハビリして、声を出して、ベンチで唯一コーチングまでしてたのに...。でも、まあそういうもんだ。自分でコントロールできることをコントロールするしかない」
スマートは昨季グリズリーズで19試合に出場。足や手のケガに苦しみながらも持ち味の守備とリーダーシップで存在感を放っていたが、2月の移籍期限最終日に3チーム間トレードでワシントン・ウィザーズへ放出された。
その数週間後、チームはレギュラーシーズン残り9試合というタイミングでテイラー・ジェンキンスHCを解任。アシスタントコーチのイーサロをHCに昇格させたが、プレーオフ1回戦でオクラホマシティ・サンダーにスウィープ負けを喫した。
不本意な形で放出されたが、スマートに恨みはなく、古巣と元チームメイトにエールを送っていた。
「彼らのことを悪く思ってはいない。みんな必死に頑張っている。でも、こうなるのは見えていたよ。そして、今まさにそうなっている。
物事の扱い方や進め方を見ていれば、ああなるのはわかった。あそこにはいいタレントが揃っているだけにもったいない。うまく立て直してくれるといいんだけどね」
2022年にはウエスト2位の56勝をあげ、プレーオフではカンファレンス準決勝まで勝ち進んだグリズリーズ。再び上位争いへ返り咲くために、フロント陣はどのような舵取りを見せるのか。
構成●ダンクシュート編集部
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