NBAの歴史を彩ってきたポイントガード(PG)の顔ぶれは、実に多種多彩だ。
通算アシスト1万5806本で歴代トップに立つジョン・ストックトン(元ユタ・ジャズ)や、2位の1万2532本を残すクリス・ポール(ロサンゼルス・クリッパーズ)は正統派。
一方、通算トリプルダブル数でNBA史上最多の205回を誇るラッセル・ウエストブルック(サクラメント・キングス)や181回で2位のオスカー・ロバートソン(元シンシナティ・ロイヤルズほか)、6位の107回を記録したジェイソン・キッド(元ダラス・マーベリックスほか)らはオールラウンダータイプ。
ほかにも2度のMVPに輝いたスティーブ・ナッシュ(元フェニックス・サンズほか)、デトロイト・ピストンズを2連覇へ導いたアイザイア・トーマスも史上屈指のPGと言っていい。
その中で、このポジションの歴代トップを争う筆頭が、マジック・ジョンソン(元ロサンゼルス・レイカーズ)とステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)の2人だろう。
206cmの超大型PGとして一世を風靡したマジックは、ノールックパスを武器に“ショータイム・レイカーズ”の主役を務めて5度の優勝を達成。3ポイントでリーグに革命を起こしたカリーは、ウォリアーズを4度の優勝へ導いた。
ただ、近いうちにこの2選手に割って入る可能性を持つ選手がいることも見逃せない。
2000年代後半からアトランタ・ホークスなどNBAで12年間プレーしたPGのジェフ・ティーグは、自身のポッドキャスト番組『Club 520 Podcast』で、「もし彼が今後5年間、同じような成績を残し続けることになれば、歴代トップ10入りするだろう」と、オクラホマシティ・サンダーのシェイ・ギルジャス・アレキサンダー(SGA)を推した。
198cmのサイズとシュート力、ステップワークを兼ね備えるSGAは、スコアリングが最大の強み。平均得点は今季も含めて4シーズン連続で30点を超え、特に昨季は平均32.7点で初の得点王に輝いたほか、シーズンMVPとカンファレンス・ファイナルMVP、ファイナルMVPを総なめにし、サンダーをリーグ制覇へと導いた。
サンダーは現地11月21日時点で今季2度目の8連勝を記録し、リーグベストの16勝1敗(勝率94.1%)と驚異的な戦績を残している。SGAは21日のジャズ戦でもゲームハイの31得点に8アシストをマーク。20得点以上の連続試合数を89へと伸ばし、ウィルト・チェンバレン(元サンフランシスコ・ウォリアーズほか)が保持する歴代2位の92試合へ肉薄している。
そんなSGAをティーグはこう評していた。
「もし彼が昨シーズンと同じことを2年連続で繰り返すことができるなら、文句なしだろう。それが現実になれば、彼はステフィン・カリー、マジック・ジョンソンと同じトップグループに入ることになる。そこには3人しかいないだろうね」
高位安定の得点力だけでなく、サイズとウイングスパンを活かしたディフェンスでも対戦相手の脅威となるSGA。攻守万能のオールラウンダーにして味方の得点機会も演出するこのプレーメーカーが、歴代トップPGの仲間入りを果たしたとしても、決して驚くべきではない。
文●秋山裕之(フリーライター)
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ほかにも2度のMVPに輝いたスティーブ・ナッシュ(元フェニックス・サンズほか)、デトロイト・ピストンズを2連覇へ導いたアイザイア・トーマスも史上屈指のPGと言っていい。
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206cmの超大型PGとして一世を風靡したマジックは、ノールックパスを武器に“ショータイム・レイカーズ”の主役を務めて5度の優勝を達成。3ポイントでリーグに革命を起こしたカリーは、ウォリアーズを4度の優勝へ導いた。
ただ、近いうちにこの2選手に割って入る可能性を持つ選手がいることも見逃せない。
2000年代後半からアトランタ・ホークスなどNBAで12年間プレーしたPGのジェフ・ティーグは、自身のポッドキャスト番組『Club 520 Podcast』で、「もし彼が今後5年間、同じような成績を残し続けることになれば、歴代トップ10入りするだろう」と、オクラホマシティ・サンダーのシェイ・ギルジャス・アレキサンダー(SGA)を推した。
198cmのサイズとシュート力、ステップワークを兼ね備えるSGAは、スコアリングが最大の強み。平均得点は今季も含めて4シーズン連続で30点を超え、特に昨季は平均32.7点で初の得点王に輝いたほか、シーズンMVPとカンファレンス・ファイナルMVP、ファイナルMVPを総なめにし、サンダーをリーグ制覇へと導いた。
サンダーは現地11月21日時点で今季2度目の8連勝を記録し、リーグベストの16勝1敗(勝率94.1%)と驚異的な戦績を残している。SGAは21日のジャズ戦でもゲームハイの31得点に8アシストをマーク。20得点以上の連続試合数を89へと伸ばし、ウィルト・チェンバレン(元サンフランシスコ・ウォリアーズほか)が保持する歴代2位の92試合へ肉薄している。
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「もし彼が昨シーズンと同じことを2年連続で繰り返すことができるなら、文句なしだろう。それが現実になれば、彼はステフィン・カリー、マジック・ジョンソンと同じトップグループに入ることになる。そこには3人しかいないだろうね」
高位安定の得点力だけでなく、サイズとウイングスパンを活かしたディフェンスでも対戦相手の脅威となるSGA。攻守万能のオールラウンダーにして味方の得点機会も演出するこのプレーメーカーが、歴代トップPGの仲間入りを果たしたとしても、決して驚くべきではない。
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