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NBA

「若手の模範だ」アレンが名司令塔ストックトンから学んだこと「高度な身体能力は必ずしも必要ではない」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2026.04.08

アレン(左)がストックトン(右)から学んだことを語った。(C)Getty Images

アレン(左)がストックトン(右)から学んだことを語った。(C)Getty Images

 現地時間4月6日(日本時間7日)に公開された、スポーツキャスターのダン・パトリックによる番組『The Dan Patrick Show』に、NBAレジェンドのレイ・アレン(元ミルウォーキー・バックスほか)が出演。偉大な名司令塔について語った。

 アレンは1996年にバックスに入団し、以降はシアトル・スーパーソニックス(現オクラホマシティ・サンダー)、ボストン・セルティックス、マイアミ・ヒートでプレー。196cm・93kgのシューティングガードは、若手時代はスラッシャーとして鳴らし、その後はシュート力に磨きをかけ、18年という息の長いキャリアを送った。

 セルティックス在籍時はケビン・ガーネット、ポール・ピアース、ラジョン・ロンドと共闘し、2008年に優勝。ヒートではレブロン・ジェームズ(現ロサンゼルス・レイカーズ)やドゥエイン・ウェイド、クリス・ボッシュらを支え、2013年にリーグ制覇を経験している。

 通算1300試合で平均18.9点、4.1リバウンド、3.4アシストを残し、通算3ポイント成功数2973本は引退時点で歴代1位(現在は3位)だった。

 番組内でパトリックは、アレンに名ポイントガード(PG)のジョン・ストックトン(元ユタ・ジャズ)について意見を求めた。

 現役時代に対戦経験のあるアレンは「ストックトンはいつも若い選手たちの模範だ」と切り出し、シンプルかつ効果的なプレーを称えていた。

「私が学んだのは、彼がシンプルなプレーを何度も何度も繰り返していたこと。10回のパスのうち、1回はビハインド・ザ・バックパスだったかもしれない。それに、彼は最もハードなスクリーンをかけていた」
 
 ストックトンは1984年にジャズに入団。当時のリーグはハンドチェックもあり、ペイントエリアに限らず、コート上でフィジカルな戦いが繰り広げられていた。

 185cm・79kgと決して体格に恵まれていたわけではなかったが、ケガに滅法強く、キャリア19シーズンのうち16シーズンで82試合にフル出場。ロックアウトで50試合の開催となった1998-99シーズンも含めれば、17度のフル出場を果たした。

 相棒カール・マローンとのピック&ロールからアシストを量産し、自らも高精度なショットでスコアを重ね、1997、98年にはジャズをNBAファイナルに導いている。

 通算1504試合出場はNBA歴代6位で、PGでは最多。さらに1万5806アシストと3265スティール、9度のアシスト王、1990-91シーズンの1164アシスト、1989-90シーズンの平均14.5アシストはいずれも歴代1位だ。

 レフェリーの見えない場所で相手を押したり、ヒジを使うなど“ダーティー”と非難されたこともあったが、それは彼がNBAで生き残るため、チームが勝つための役割を遂行し続けたからとも言える。

「スクリーンをかけるのが本当にうまかった。時折、相手のジャージーを掴んで動きを止めて、相手が彼を倒そうとすると、ファウルを取られることもあった」とアレンは回想し、次のように絶賛した。

「彼は本当にバスケットボール選手として長けていたんだ。小柄だったから、力や身体能力で勝つとは誰も思っていなかったけど、彼は賢くプレーした。だからこそ、彼は若い人たちにとって素晴らしい模範であり、オールスター選手や歴代屈指の選手になるために、高度な身体能力は必ずしも必要ではないという教訓を与えてくれた。彼がまさにその筆頭なんだ」

 心身ともにタフだった稀代の司令塔は、シンプルなプレーを積み重ねることで、偉大な存在として歴史に名を刻んだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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