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「自分ではない別の選手のようになれと言うなんて」カーメロと指揮官の確執の原因を、ナゲッツ時代の同僚が明かす<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2026.04.09

低迷するナゲッツをプレーオフ常連へと押し上げたカーメロ。その功績は過小評価されているかもしれない。(C)Getty Images

低迷するナゲッツをプレーオフ常連へと押し上げたカーメロ。その功績は過小評価されているかもしれない。(C)Getty Images

 NBA通算2万8289点を誇るカーメロ・アンソニーは、世代屈指のスコアラーとして鳴らした。しかし、デンバー・ナゲッツ時代の同僚であるケニョン・マーティンによれば、入団当初は正当な評価を受けていなかったという。

 レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)と同じ2003年ドラフトの全体3位指名でナゲッツに入団したカーメロは、ルーキーイヤーからチームのエースとして活躍。1年目に平均21.0点をあげると、以降14シーズン連続で平均20点以上、ニューヨーク・ニックス移籍後の2012-13シーズンには平均28.7点で得点王に輝いた。

 キャリア19年間を通じて計6球団でプレーし、通算1260試合に出場して歴代11位の2万8289得点をマーク。優勝には手が届かなかったが、NBA75周年記念チームにも選出され、2025年には殿堂入りも果たした。

 2004~11年途中までナゲッツで共闘したマーティンは、レイカーズOBのバイロン・スコットがホストを務めるポッドキャスト『Byron Scott's Fast Break』に出演した際、カーメロに対する世間の評価は正しくないと見解を述べた。

「世間では『メロはディフェンスができない』、『チームメイトとして最悪だ』とか悪く言われていたけれど、本当に彼を観察していれば、どんな犠牲を払ってでも勝利のために戦う男だとわかるはずだ。彼は常に全力で競い合うんだ」
 
 カーメロは2004-05シーズンの途中からナゲッツの指揮を執ったジョージ・カールHC(ヘッドコーチ)と確執があったことで知られる。2021年にはカールが『CBS Sports Radio』の番組『Tiki & Tierney』で、「デンバーのフランチャイズを好転させたのは他の誰でもなく、彼だということは否定しない。まぎれもない実力者だが、個人主義者だ。彼はディフェンスをするよりもスコアするのを好む」と語っている。

 マーティンは2人の関係性について、「ジョージ・カールは、俺を介してメロにメッセージを伝えようとすることがあった。メロ本人と直接向き合うのではなくてね」と振り返った。

「メロは当時2年目で、自信に満ち溢れていた。チームをプレーオフに導いた立役者だったんだ。それなのに、新しく来たコーチ(カール)が彼に向かって『デトレフ・シュレンプのようにプレーしてほしい』なんて言ったんだぜ。こっちは『え?誰のことだよ?』って感じだったよ。

 メロに対して、自分ではない誰か別のプレーヤーのようになれと言うなんて。彼は自分の実力にプライドを持っていたし、チームを勝たせていた。それなのにそんな要求をされて、メロがどう感じるか、コーチは全くわかっていなかったんだ」

 また、マーティンはカーメロのナゲッツにおける役割とチームプレーについても回想している。

「時々、メロはバックコートから自分でボールを運びたがることがあった。でも、メロがボールを運ぶ形は、チームにとってベストな状態とは言えなかった。彼がボールを持つとピック&ロールを始めてしまい、パス回しが止まってしまうことがあったからね。

 その後、チャンシー・ビラップスが加入して彼が状況を上手く落ち着かせてくれた。チャンシーはゲームの流れや時間を理解していて、いつメロにボールを渡すべきか、いつ彼を走らせるべきかをわかっていたんだ」

 カンファレンス決勝に進出した2008-09シーズン以外は、プレーオフはすべて1回戦負けに終わったが、ナゲッツがウエスタン・カンファレンスで強豪の地位を築いた背景には、カーメロの貢献があったのは間違いない。

構成●ダンクシュート編集部

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