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NBA

「本当に幸せなこと」ウェンビーが古巣ナンテールで恩返し「僕は自分の原点を忘れることはない」<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2026.08.06

ウェンビーが古巣ナンテールへの思いを語った。(C)Getty Images

ウェンビーが古巣ナンテールへの思いを語った。(C)Getty Images

 サンアントニオ・スパーズが、ヴィクター・ウェンバンヤマの出身クラブであるナンテール92に寄贈したバスケットコートの除幕式が、7月30日、ウェンバンヤマ立ち会いの下行なわれた。

 パリ郊外にあるナンテール92はウェンビーが10歳で入団し、その後プロデビューも果たした思い出のクラブだ。

「このコートがひどい状態だった頃にプレーしていた時のことや、イル・ド・フランス地方(パリ周辺)で所属クラブを探していた時の気持ちは、今でもよく覚えている。このクラブから受けた恩に報いることは、ものすごく大切なことなんだ」

 ナンテール市長やスパーズ関係者も出席したセレモニーで、クラブへの思いを語ったウェンバンヤマ。その後クラブカラーのグリーンと、スパーズカラーの黒×白でペイントされた真新しいコートでクラブの子どもたちとプレーし、原点に立ち返る時間を過ごした。

「彼らを見ていると、自分の姿を重ねてしまうよ。少し前まで、自分も彼らと同じような立場にいたんだからね。街の中にこんなコートがあるなんて、本当に幸せなことだ。僕は自分の原点を忘れることはない」

 スパーズ財団は、昨年のNBAパリゲームで来仏した際にも、ウェンビーが育ったル・シェネの地元クラブにコートを寄贈している。
 
 セレモニーにも参列したスパーズCEOのRC・ビュフォードは、サンアントニオやオースティン、メキシコなど、各地にコートを寄贈する活動の意義についてこう語っている。

「我々が目指しているのは、球団と密接な関わりのある地域社会への影響力を高めることにある。ヴィクターを称える形として、昨年に続き(フランスに)ふたつ目のコートを寄贈した」

 スパーズは来年1月、ウェンビー加入後2度目となるパリゲームズが決定しているが、ビュフォードによれば、そのタイミングでパリ市内にコートを寄贈する計画も進んでいるという。

 そのビュフォードがフランスのバスケメディア『Trash Talk』のインタビューにて、初めてウェンビーを見た時のエピソードが興味深い。

 2019年5月、NBAの28球団が、翌月に開催されるドラフトを前に当時フランスリーグのリモージュでプレーしていたセコウ・ドゥンブヤを視察するため現地を訪れていた。

 その時、現地のスカウトが「昼間にジュニアチームの試合がある。ナンテールの選手を見ておいた方がいい」と提案。

 当時15歳だったウェンビーのプレーを見たビュフォードは次のように回想する。

「信じられない光景だった。人生の中で何度かこのような経験があった。最初は高校生だったレブロンを見た時だ」
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