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NBA

「最高の状況さ」ファイナル敗退を胸にリベンジへ挑むスパーズのウェンバンヤマ「これ以上のモチベーションなんて考えられないね」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2026.10.02

頂点を目指すウェンバンヤマとスパーズの新シーズンがスタートした。(C)Getty Images

頂点を目指すウェンバンヤマとスパーズの新シーズンがスタートした。(C)Getty Images

「どのチャンピオンチームを見ても、目標に届かず、ものすごく辛い思いをした瞬間は必ずあった。そうした経験の有無を考えれば、あの悔しさを知っていることでさらなる集中力や規律を高めることにつながると思っている」

 そう語ったのは、サンアントニオ・スパーズのハリソン・バーンズ。現地時間9月28日(日本時間29日)に行なわれたメディアデーで、34歳のベテランフォワードは昨季のNBAファイナルで味わった苦い経験をそう捉えていた。

 スパーズは昨季、ウエスタン・カンファレンス2位の62勝20敗(勝率75.6%)を叩き出し、7年ぶりにプレーオフに出場。カンファレンス・ファイナルで前年覇者オクラホマシティ・サンダーを4勝3敗で下して、NBAファイナルまで勝ち上がった。

 ところが、ニューヨーク・ニックスとの頂上決戦では1勝4敗で敗退。2014年以来、フランチャイズ史上6度目の優勝まであと3勝へ迫った一方で、若いチームにとっては勝敗以上の重さを痛感させられるようなシリーズとなった。

 事実、ヴィクター・ウェンバンヤマはこのように明かした。

「なかなか寝つけないこともあった。辛い感情を抱えていたからね。でもある時点で、その状況を受け入れなきゃいけないと気づくものなんだ。どんなことであろうと、そこから逃げたくはないからね」
 
 ゴールデンステイト・ウォリアーズ時代の2015年に優勝し、翌2016年は3勝1敗からまさかの3連敗を喫して連覇を逃した経験を持つバーンズはこうフォローする。

「そのことが原因で眠れなくなるのは悪いことじゃない。昼寝でもすればいいんだ。ただ、何より重要なのは物事に対する基準を持つこと。僕らは目の前にあるプロセスを飛び越えて、急いでどこかへ到達するわけじゃないんだから」

 スパーズの選手たちは、ウェンバンヤマの地元フランスやヒューストンで合流し、ワークアウトに励むなどオフシーズンも互いを切磋琢磨した。ディアロン・フォックス、ステフォン・キャッスル、デビン・ヴァッセル、ジュリアン・シャンパニー、ディラン・ハーパーといった選手たちが“昨季のリベンジ”を期して動き出し、オフにはベテランのトバイアス・ハリスを加え、盤石のロスターで今季を迎える。

 今季はプレッシャーとも戦っていくことになるが、ウェンバンヤマは「僕らは頂点を目指して戦っている。立ちはだかる相手を退けていかなければならない。(相手からの挑戦を)僕は敬意の表れと捉えているよ」と話し、今の状況を好意的に受け止めていた。

「最高の状況さ。僕らはハングリーだし、野心に満ちている。これ以上のモチベーションなんて考えられないね」

 スパーズはプレシーズンゲーム5試合を戦い、20日(日本時間21日)のサンダー戦で幕開け。昨季ファイナルまで勝ち上がったチームのリベンジツアーが、まもなく始まろうとしている。

文●秋山裕之(フリーライター)

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