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渡邊とのマッチアップ、ザイオンとの初対決は実現するか?八村塁の後半戦注目カードをチェック!〈DUNKSHOOT〉

秋山裕之

2021.03.10

八村はあと14点でキャリア通算1000得点に到達。これはアジア人選手として史上3人目の快挙となる。(C)Getty Images

 NBAは3月5日(日本時間6日、日付は以下同)にレギュラーシーズン前半戦が終了。5日間のブレイクを経て10日から後半戦がスタートする

 八村塁の所属するワシントン・ウィザーズはここまでイースタン・カンファレンス12位の14勝20敗(勝率41.2%)。現在、4位のボストン・セルティックス(19勝17敗/勝率52.8%)から、プレーイン・トーナメント進出圏内となる10位のインディアナ・ペイサーズ(16勝19敗/勝率45.7%)までが2.5ゲーム差と団子状態で、ウィザーズはペイサーズまで1.5ゲーム差の射程圏内につけている。

 2年目の八村は27試合に出場し、平均12.5点、5.4リバウンド、1.7アシストを記録。ここでは八村にとっての後半戦注目カードをピックアップした。

■vsミルウォーキー・バックス(3月13日、15日、5月5日)
 今季もイースト上位の成績を残すバックスには、2年連続でシーズンMVPに輝いているヤニス・アデトクンボがいる。昨季八村はアデトクンボ相手に好守を見せただけに、どこまでスローダウンできるか注目。また、万能ディフェンダーのドリュー・ホリデーに対して、高さのミスマッチを突いて得点まで持ち込むことができるか。今季の成長度を示す指標になりそうだ。

■vsインディアナ・ペイサーズ(3月29日、5月3日、8日)
 イースト10位のペイサーズとの対戦は、プレーイン・トーナメント進出を果たすうえでも負けられない試合。八村にとってはゴンザガ大の先輩ドマンタス・サボニス相手にどこまで奮戦できるかがポイントとなる。さらに同チームにはマイルズ・ターナーというリムプロテクターもいるため、特にリング下でブロックを回避し、ショットまで持ち込んで貢献したい。
 
■vsトロント・ラプターズ(4月5日、5月6日)
 2月10日に実現しなかった渡邊雄太との3度目の日本人対決に注目が集まる。ラプターズもプレーオフ出場争いから抜け出していないため、両チームにとってマストウィンゲームになりそうだ。

■vsニューオリンズ・ペリカンズ(4月16日)
一昨年のドラフト全体1位指名で、今年のオールスター本戦に出場したドラフト同期の出世頭、ザイオン・ウィリアムソンとの初の直接対決に期待。昨年のライジングスターズではマッチアップする場面もあったが、公式戦での対戦は皆無。2019年のドラフト組で副収入トップ2を誇る広告塔候補たちによるマッチアップは必見だ。

 最後に、今季中に八村がクリアしそうなマイルストーンについても見ていきたい。通算1000得点まであと14に迫っていることから、10日のグリズリーズ戦、あるいは12日のシクサーズ戦で達成することが確実視されている。

 アジア出身選手としてはヤオ・ミン(元ヒューストン・ロケッツ/通算9247得点)、イー・ジャンリャン(元ニュージャージー・ネッツほか/通算2148得点)に次ぐ3人目の快挙となるだけに、またひとつ新たな勲章を手にすることができそうだ。

 そのほかでは、あと743分出場すれば通算3000分に到達するため、平均30分前後をキープできれば、4月23日のオクラホマシティ・サンダー戦でクリアできるだろう。通算500リバウンドも残り59本に迫っていることから、平均5.0本と換算して3月30日のシャーロット・ホーネッツ戦で達成できるかもしれない。

文●秋山裕之(フリーライター)

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