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終盤に渡邊雄太を外した采配が裏目に?守備が崩れたラプターズが痛恨のブザービーター負け〈DUNKSHOOT〉

ダンクシュート編集部

2021.03.12

ホークス戦で3得点を記録した渡邊。チームは敗れたが、攻守で持ち味を発揮した。(C)Getty Images

 3月11日(日本時間12日)、トロント・ラプターズの渡邊雄太がアトランタ・ホークス戦に出場。7分50秒プレーして3ポイント1本を沈めたが、チームは120-121で敗れた。

 ラプターズにとっては痛すぎる敗戦となった。この日もチームは前半戦に引き続き、安全衛生プロトコルで5選手(フレッド・ヴァンブリート、パスカル・シアカム、OG・アヌノビー、パトリック・マコー、マラカイ・フリン)が欠場。第1クォーターを26-37とリードされながらも後半に逆転し、残り6分には15点のリードを奪ったものの、最後はブザービーターで大逆転負けを喰らった。

 そんななかでも渡邊は限られた出場時間で自身の役目を遂行。31-48と17点差を追いかける第2クォーター8分54秒にコートに入ると、そのわずか9秒後に3ポイントを沈める。守備でもダニーロ・ガリナーリとの1オン1を守り切るなど攻守で持ち味を発揮。それまでの悪いリズムを払拭したチームは、渡邊が出場した3分半で10-2のランを展開した。
 
 後半も勢いを増したラプターズは、第3クォーターを35-20と圧倒し逆転に成功。渡邊は5点リードの第4クォーター残り9分52秒に再び起用されると、チームはそこから16-6のランで一気に2桁点差に。このままリードを保って後半戦初戦を勝利で飾るかと思われた。

 ところが渡邊がベンチに退いた残り5分以降、ラプターズの楽勝ムードは一転。特に守備が機能しなくなり、わずか5分足らずで19失点。最後はトニー・スネルにブザービーターの3ポイントを決められ、掴みかけていた勝ち星を逃してしまった。

 この日の渡邊は8分弱の出場ながら、+/-(出場時の得失点差)でチーム2位の+13を記録。3ポイント以外は自ら得点を奪うことはなかったものの、コートにいる間はチームに好リズムをもたらしていただけに、最後まで起用されていれば試合展開も変わっていたかもしれない。

 3連敗となったラプターズは17勝20敗でホークスに並ばれ、イースト9位に後退。今後はシャーロット・ホーネッツ、シカゴ・ブルズ、デトロイト・ピストンズとのアウェー3連戦が待ち受けるが、渡邊らベンチメンバーを含めた最適なローテーションを確立したいところだ。

構成●ダンクシュート編集部

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