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八村塁が自己最多タイの30得点!ウィザーズは敗退も、指揮官は「考えながら攻めている」と高評価〈DUNKSHOOT〉

秋山裕之

2021.03.31

八村は自己最多タイの30得点を奪取。ケガで欠場したエースのビールの代わりにチームを牽引した。(C)Getty Images

 3月30日(日本時間31日、日付は以下同)、ワシントン・ウィザーズは2連戦の2日目として、ホームのキャピタルワン・アリーナにシャーロット・ホーネッツを迎えた。

 この日のウィザーズはブラッドリー・ビール(右股関節)、ダービス・ベルターンス(右ふくらはぎ)、イシュ・スミス(右大腿四頭筋)、ハウル・ネト(左肋骨)、ダニエル・ガーフォード(右足首)がケガで欠場と、大幅な戦力ダウンを余儀なくされた。

 そんななか、この日も先発パワーフォワードとして臨んだ八村塁は好調を維持。「相手の動きを待つのではなく、どのようにチームに貢献できるか考えながら、自分から攻めているね」とスコット・ブルックス・ヘッドコーチが評したように、八村は試合序盤から躍動した。

 リング下で先制点となるダンクを叩き込むと、第1クォーター終盤にディフェンシブ・リバウンドからボールプッシュしてそのままレイアップを成功させて3ポイントプレー、左エルボーから攻め込んでレイアップを決める。

 第2クォーターでもフリースロー2本、ドライブからレイアップ、ターンアラウンドジャンパーを決め切り、前半最後にはブザービーターとなる3ポイントを放り込んだ。
  
 後半に入ってもリング下で3ポイントプレー、左エルボーからプルアップジャンパーをヒットし、2連続ダンクで第3クォーターを終えると、第4クォーターでは速攻からダンク、ペイントエリアでフローターを成功させた。
 
 2連戦の2日目ながら、八村は両チーム最長となる40分19秒もコートに立ち、ゲームハイかつキャリアハイに並ぶ30得点に4リバウンド、3アシストの大暴れ。ダブルチームからパスアウトしてチームメイトの3ポイントへとつなげるアシストを記録するなど、見事な活躍を披露。

 後半に入ってショット成功率は下がったが、試合全体でフィールドゴール48.0%(12/25)、3ポイント50.0%(1/2)、フリースロー100.0%(5/5)は上出来と言っていい。

 ただウィザーズがこの試合でリードできたのは第2クォーター序盤の約1分間のみで、最終的に104-114で敗戦。

 第4クォーター残り約4分に3点差まで詰め寄り、同点にするチャンスこそあったものの、ラッセル・ウエストブルックや八村、デニ・アブディヤらが放ったショットはリングに弾かれてしまった。

 ウィザーズでは八村のほか、ビズマック・ビオンボ越しに強烈なダンクをかましたウエストブルックがこの日もトリプルダブル(22得点、15リバウンド、14アシスト)、ロビン・ロペスが16得点、11リバウンド、ジェローム・ロビンソンが12得点、アレックス・レンが10得点を記録。

「相手は素晴らしいボールムーブをしていた。トランジションでオープンの3ポイントを作り出していた。後半に入って僕らはよくガードできたと思うけど、彼らが3ポイントを決めるとタフになる。もっとそのことに集中すべきだった」とロペスはホーネッツに許した3ポイント41.2%(14/34)を悔やんでいた。

 ホーム3連戦を1勝2敗で終えたウィザーズは、4月1日にアウェーでデトロイト・ピストンズ戦に臨むこととなる。

文●秋山裕之(フリーライター)

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