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バスケ界の“悪童”ロッドマンが還暦に!驚愕のリバウンド伝説を振り返る<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2021.05.15

5月13日に還暦を迎えたロッドマン。現役時代は数々のリバウンド伝説を残した。(C)Getty Images

 現地時間5月13日、かつてデトロイト・ピストンズやシカゴ・ブルズなどで活躍したデニス・ロッドマンが60歳の誕生日を迎えた。

 コート内外で見せた奔放な言動から"悪童"として人気を集めた男の還暦に、時の早さを感じる人も多いのではないか。SNS上などでは改めて彼の残した功績にスポットが当てられているが、ここではその中から注目の記録を紹介したい。

 ロッドマンの代名詞と言えば、何と言ってもリバウンド。公称201cmとインサイドの選手としては平均以下のサイズながら、抜群の嗅覚とガッツ、日頃の研究に裏打ちされたプレーでハイスタッツを叩き出した。

 プロ1年目は控え選手だったこともあり平均4.3本と並の数字だったが、2年目に8.7本、3年目以降は9.4本、9.7本、12.5本と毎年数字を伸ばした。

 初めてリーグのリバウンド王に輝いたのは30歳で迎えた6年目の1991-92シーズン。この年は平均18.7本という驚異の数字を叩き出し、その才能を爆発させる。この数字は1980年以降では今もなお最多記録で、3月4日のインディアナ・ペイサーズ戦では自己最多34本を奪取。1試合30本以上のリバウンドは過去30年で9人が計14回達成しているが、そのうちロッドマンは同シーズンだけで3回、キャリア通算で5回を占める。
 
 翌年も平均18.3本でタイトルを守ると、以後、17.3本、16.8本、14.9本、16.1本、15.0本と、計7年連続でリバウンド王に。最後の7年目はブルズで3連覇を達成したシーズンで、リーグ史上最年長となる36歳でのリバウンド王になった。

 そのほか、ロッドマンのリバウンダーとしての特異性を象徴する記録として、キャリア通算の本数(1万1954本/レギュラーシーズン)が、得点(6683)+アシスト(1600)+スティール(611)+ブロック(531)の合計(9425)よりも多いというものがある。これは70年代以降に1万本以上のリバウンドを記録した選手としては史上唯一のレコードだ。

 もちろんロッドマンはリバウンドだけの選手ではなく、ピストンズ時代の90,91年には最優秀守備選手賞を受賞するなどディフェンスも超一流。ピストンズで連覇、ブルズでは3連覇に貢献したように、ド派手な見た目とは裏腹にチームの汚れ役を担う優れたハードワーカーだった。

 一方、プライベートでは数え切れないほどの逮捕歴や、マドンナとの交際、プロレス参戦、引退後も北朝鮮訪問など数々の伝説を残したロッドマン。改めて振り返ると、これほどまでに破天荒な選手は2度と現われないかも知れない。

構成●ダンクシュート編集部
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