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NBA

通算得点歴代3位のレブロンの首位浮上は2年後? 偉才ジャバーは「その日が来るのを楽しみにしている」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.09.15

今後2年間でレブロンが70試合に出場し、平均22点をマークできれば、2022-23シーズンに通算得点1位のジャバー(左)を超えることになる。(C)Getty Images

今後2年間でレブロンが70試合に出場し、平均22点をマークできれば、2022-23シーズンに通算得点1位のジャバー(左)を超えることになる。(C)Getty Images

 ロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズは、昨季までのキャリア18シーズンで平均27.0点、7.4リバウンド、7.4アシストを残しており、引退後の殿堂入りは確実視されている。

 今年12月30日に37歳を迎える大ベテランは、昨季こそ右足首のケガで長期離脱を余儀なくされたが、それでも平均25.0点、7.7リバウンド、7.8アシストという好成績をマークした。

 そのレブロンがコートに立ち続ける理由は、自身のアイドルであるマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)の優勝回数(6回)を上回ることや、息子ブロニーとのNBAでの対戦などが挙げられるが、健康体さえ維持できれば40歳になってもプレーできるというのが大方の予想だ。

 そんな彼の所属するレイカーズは、今夏にラッセル・ウエストブルックやカーメロ・アンソニー、ラジョン・ロンド、ドワイト・ハワードといった頼れるベテランを複数獲得。2シーズンぶりのチャンピオンシップ獲得に向けて動き出している。

 そして今季、レブロンは史上初の快挙に到達することが確実視されている。昨季終了時点で、通算3万5367得点 (NBA歴代3位)、9751リバウンド(同42位)、9696アシスト(同8位)をマーク。今季中に通算3万得点、1万リバウンド、1万アシストをクリアできるはずと考えられている。
 
 さらに、通算得点では3位のカール・マローン(元ユタ・ジャズほか)の3万6928得点に1561得点に迫っている。昨季のような長期欠場がなければ、2位浮上は十分可能だろう。

 そうしたなか、NBAリポーターのマーク・スタインは、9月15日にカリーム・アブドゥル・ジャバー(元レイカーズほか)のインタビューを実施。通算得点で歴代トップ(3万8387得点)のジャバーは、あと3020得点まで迫っているレブロンが、この大記録を塗り替える可能性があることについてこう話していた。

「その日が来るのを楽しみにしている。私は記録の数々が個人によるものだとは見ていないが、人間が成し遂げた快挙なんだ。もし1人の男が誰にも破られていない何かを打ち破ることとなれば、私たちは皆そのことを歓迎するだろう。偉大な記録が更新される時というのは、皆が勝利したと思えるものなんだ。もしレブロンが私の記録を超えれば、その場で彼のことを励ますよ」

 なお、レブロンが今後2シーズンで各70試合に出場して平均22点をあげれば、2022-23シーズン中にジャバーの記録を超える計算だ。王座獲得を目指す彼にとって、“ジャバー超え”は最大のゴールではないのである。

 それでも、30年以上通算得点で1位の座に君臨してきたジャバーの記録を破るのは、決して不可能ではない。それだけに、是非とも彼の前で達成してほしいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)
 
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