NBAの2021-22レギュラーシーズンは、10月19日(現地時間)に開幕するが、それと同時に注目したいのが、アメリカ代表の動向だ。
東京オリンピックで金メダルを獲得し、優秀の美を飾ったジェリー・コランジェロはマネージングディレクターから退任。新たにグラント・ヒル(元デトロイト・ピストンズほか)が後任として就任した。
現在、ヒルは、23年のFIBAワールドカップ、24年のパリ・オリンピックに向けてグレッグ・ポポビッチ・ヘッドコーチ(HC)に代わる新たな指揮官を探しているという。
16日に『THE UNDEFEATED』へ掲載されたインタビューで、ヒルは「この職に就けたことはユニークな機会であり、本物のチャレンジになると見ている。初代ドリームチーム(1992年/バルセロナ・オリンピック)の頃から時代は変わり、ゲームはよりグローバルなものになった。今のNBAでは25%の選手たちが外国籍出身なんだ。そして国際試合というのはNBAの試合とは違うということを理解している」と語っていた。
ヒルはキャリア18シーズンで新人王を皮切りに、オールスターに7度、オールNBAチームに5度も選ばれており、18年にバスケットボール殿堂入りを果たしたレジェンドだ。アメリカ代表では2つの金メダルと1つの銅メダルを獲得。92年にはドリームチームの練習相手として選抜された学生チームにも名を連ねていた。
そのヒルは、アメリカ代表の次期HCを探しており、今季開幕前の決着を望んでいると同メディアが報道。どんな新HCを探しているか聞かれると「国際試合のことを理解し、リスペクトしている誰かだ」と話している。
「ロッカールームの状況を管理し、インターナショナルなプレーを理解している人物だね。もちろんコーチングできるのは当然だ。僕は昨年、国際試合について多くを学ぶことに費やしてきた。我々のゲーム(NBA)とは違うものなんだ。そのことを理解し、リスペクトすることが重要になってくる。それは(コーチング)スタッフ、選手たちにも言えることだね」。
同メディアが候補に挙げたのは、ポポビッチHCの下でアシスタントコーチ(AC)を務めてきたスティーブ・カー(ゴールデンステイト・ウォリアーズHC)、ロイド・ピアース(インディアナ・ペイサーズAC)、ジェイ・ライト(ビラノバ大HC)。
さらにはドック・リバース(フィラデルフィア・セブンティシクサーズHC)、ネイト・マクミラン(アトランタ・ホークスHC)、モンティ・ウィリアムズ(フェニックス・サンズHC)、トム・シボドー(ニューヨーク・ニックスHC)、エリック・スポールストラ(マイアミ・ヒートHC)、そしてアメリカ代表とNBAチームの両方でコーチ経験を持つジェフ・ヴァン・ガンディも候補に入るだろうと報じている。
次期HCは選手のリクルートにも影響を及ぼすことから、国際試合に対して客観的な見方ができ、対戦相手となる各国のことをリスペクトできるだけでなく、コミュニケーション能力と人望も求められるだろう。
はたして、アメリカ代表の指揮官へ新たに就任するのは誰になるのか。今後の展開に注目してきたい。
文●秋山裕之(フリーライター)
東京オリンピックで金メダルを獲得し、優秀の美を飾ったジェリー・コランジェロはマネージングディレクターから退任。新たにグラント・ヒル(元デトロイト・ピストンズほか)が後任として就任した。
現在、ヒルは、23年のFIBAワールドカップ、24年のパリ・オリンピックに向けてグレッグ・ポポビッチ・ヘッドコーチ(HC)に代わる新たな指揮官を探しているという。
16日に『THE UNDEFEATED』へ掲載されたインタビューで、ヒルは「この職に就けたことはユニークな機会であり、本物のチャレンジになると見ている。初代ドリームチーム(1992年/バルセロナ・オリンピック)の頃から時代は変わり、ゲームはよりグローバルなものになった。今のNBAでは25%の選手たちが外国籍出身なんだ。そして国際試合というのはNBAの試合とは違うということを理解している」と語っていた。
ヒルはキャリア18シーズンで新人王を皮切りに、オールスターに7度、オールNBAチームに5度も選ばれており、18年にバスケットボール殿堂入りを果たしたレジェンドだ。アメリカ代表では2つの金メダルと1つの銅メダルを獲得。92年にはドリームチームの練習相手として選抜された学生チームにも名を連ねていた。
そのヒルは、アメリカ代表の次期HCを探しており、今季開幕前の決着を望んでいると同メディアが報道。どんな新HCを探しているか聞かれると「国際試合のことを理解し、リスペクトしている誰かだ」と話している。
「ロッカールームの状況を管理し、インターナショナルなプレーを理解している人物だね。もちろんコーチングできるのは当然だ。僕は昨年、国際試合について多くを学ぶことに費やしてきた。我々のゲーム(NBA)とは違うものなんだ。そのことを理解し、リスペクトすることが重要になってくる。それは(コーチング)スタッフ、選手たちにも言えることだね」。
同メディアが候補に挙げたのは、ポポビッチHCの下でアシスタントコーチ(AC)を務めてきたスティーブ・カー(ゴールデンステイト・ウォリアーズHC)、ロイド・ピアース(インディアナ・ペイサーズAC)、ジェイ・ライト(ビラノバ大HC)。
さらにはドック・リバース(フィラデルフィア・セブンティシクサーズHC)、ネイト・マクミラン(アトランタ・ホークスHC)、モンティ・ウィリアムズ(フェニックス・サンズHC)、トム・シボドー(ニューヨーク・ニックスHC)、エリック・スポールストラ(マイアミ・ヒートHC)、そしてアメリカ代表とNBAチームの両方でコーチ経験を持つジェフ・ヴァン・ガンディも候補に入るだろうと報じている。
次期HCは選手のリクルートにも影響を及ぼすことから、国際試合に対して客観的な見方ができ、対戦相手となる各国のことをリスペクトできるだけでなく、コミュニケーション能力と人望も求められるだろう。
はたして、アメリカ代表の指揮官へ新たに就任するのは誰になるのか。今後の展開に注目してきたい。
文●秋山裕之(フリーライター)