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5年間足のケガに苦しんでいたルディ・ゲイが完全復活に自信!「コートに戻ったら、すぐに貢献できる」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2021.10.12

ゲイは5年前からかかとのケガに苦しんでいたが、ジャズ移籍で「痛みなくプレーするチャンスを得た」と完全復活に自信を示した。(C)Getty Images

 昨季レギュラーシーズンでリーグベストの52勝20敗(勝率72.2%)を残し、プレーオフではカンファレンス・セミファイナルに進出したユタ・ジャズは、今夏にロースターのマイナーチェンジを行なった。

 6月末にベテランのデリック・フェイバーズと2024年のドラフト1巡目指名権をオクラホマシティ・サンダーに放出し、27年のドラフト2巡目指名権と金銭を獲得。キャップスペースに空きを作り、マイク・コンリーとの再契約に成功した。

 その後フリーエージェント(FA)のルディ・ゲイ、ハッサン・ホワイトサイドと契約を結び、ゴールデンステイト・ウォリアーズとのトレードでエリック・パスカルを獲得した。

 ドノバン・ミッチェル、ルディ・ゴベア、コンリーというオールスタートリオ、その周囲を固めるジョー・イングルズやボーヤン・ボグダノビッチ、ジョーダン・クラークソン、ロイス・オニールは健在で、選手層に厚みを増したと言えるだろう。

 そんななか、現地時間10月1日(日本時間2日、日付は以下同)に新加入のゲイが左かかとの手術に踏み切ったと現地メディアが報道。プレシーズンは全休が決まったが、レギュラーシーズン序盤に復帰できる予定だ。

 ゲイは今季でキャリア16シーズン目を迎えるベテランで、昨季はサンアントニオ・スパーズで平均11.4点、4.8リバウンド、1.4アシストをマークしたが、実は5年前からかかとのケガと付き合いながらプレーしてきたという。
 
「僕は自分のことをものすごくタフな男だと思っている。5年間もこの状態でプレーしてきたからね。でもジャズという球団に入ったことで、痛みなくプレーするチャンスを得たと感じている。コートに戻ったら、すぐにでも貢献できると思う」

 ゲイは『KSL.com』でジャズの番記者を務めるライアン・ミラーにそう語り、この手術をポジティブに捉えていた。

 ジャズにはメンフィス・グリズリーズ時代にチームメイトとして共闘してきたコンリーが在籍しており、自身初のチャンピオンシップ獲得に向けて静かな闘志を燃やしている。

「このチームにはベストなトレーナーたちがいる。彼らが僕を助けてくれたのさ。僕らができるだけ競い合えるために、正しいことをしたと思いたいね」とゲイは言う。

 レギュラーシーズンは来年の4月中旬までの長丁場で、そこから王座獲得をかけたプレーオフがスタートする。

 35歳のベテランは、ジャンパーや3ポイントで得点できるほか、豊富な経験を駆使した老獪なディフェンスでも貢献できる万能戦士だ。

 だが昨季までの15シーズンでプレーオフ出場はグリズリーズ時代の2012年、スパーズ時代の18、19年と3度のみ。いずれもファーストラウンド敗退に終わっているだけに、自身5チーム目となるジャズでポストシーズンを勝ち上がりたいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)
 
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