2021-22シーズンのNBAには、レブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビス、ラッセル・ウエストブルック、カーメロ・アンソニー、ドワイト・ハワード、ラジョン・ロンドを擁するロサンゼルス・レイカーズと、ケビン・デュラント、カイリー・アービング、ジェームズ・ハーデン、ブレイク・グリフィン、ラマーカス・オルドリッジが集うブルックリン・ネッツの2つの“スーパーチーム”が存在する。
スター選手3人による“ビッグ3”以上の戦力も珍しくなくなったなかで、その風潮の先駆け的な存在が2010年夏にマイアミ・ヒートに誕生したレブロン、ドゥエイン・ウェイド、クリス・ボッシュの“スリーキングス”だった。しかし、名センターのシャキール・オニール(シャック)は、ボッシュをフランチャイズのレジェンドから外す辛辣見解を示した。
2010年オフは、リーグに大きな衝撃を与える移籍劇が起こった。クリーブランド・キャバリアーズの絶対的エースだったレブロンが『ESPN』の特別番組『The Decision』でヒート行きを発表。トロント・ラプターズの大黒柱だったボッシュもサイン&トレードで加入し、生え抜きのウェイドを含めた03年ドラフト組の3人がヒートに集結した。
“スリーキングス”を擁するヒートは、結成1年目から4年連続でファイナルに進出。12、13年にはリーグ連覇を果たしたが、14年はファイナルでサンアントニオ・スバーズに敗れ、シーズン終了後にレブロンがキャバリアーズに復帰して3人は別々の道を歩むことになった。
06年にヒートで優勝を経験しているチームOBのシャックは、自身のポッドキャスト「The Big Podcast with Shaq」で、今季レイカーズに形成されたレブロン、デイビス、ウエストブルックのビッグ3に関して、「ウエストブルックはワンツーパンチに入らない。彼はスーパースターのロールプレーヤーだ」と一刀両断。その流れで、「じゃあ、ヒートのレブロン、ウェイド、ボッシュは? ボッシュはロールプレーヤーじゃないでしょう?」との問いに、即座に回答した。
「ボッシュはロールプレーヤーだった。その前にポール・ピアースやケビン・ガーネットらのビッグ3がいたおかげで、ビッグ3として称賛されただけだ」
レブロンとウェイドは、お互いにコンビを組んでいない時代にもチャンピオンシップを獲得しており、「勝つためにお互いが必要だった」という主張は結果的に通用しない。しかし、ボッシュはラプターズ時代はプレーオフ1回戦負けが2回と優勝とは無縁の状態だったため、シャックの意見も一理あると言えるかもしれない。
もっとも、“第3の男”の役割を受け入れたボッシュがいたからこそ、レブロンやウェイドが自由にプレーできた側面もある。ヒート時代の「1番」はチームの永久欠番となり、2021年にバスケットボール殿堂入りを果たしていることからも、彼が偉大な選手の1人だったことに間違いはないだろう。
構成●ダンクシュート編集部
スター選手3人による“ビッグ3”以上の戦力も珍しくなくなったなかで、その風潮の先駆け的な存在が2010年夏にマイアミ・ヒートに誕生したレブロン、ドゥエイン・ウェイド、クリス・ボッシュの“スリーキングス”だった。しかし、名センターのシャキール・オニール(シャック)は、ボッシュをフランチャイズのレジェンドから外す辛辣見解を示した。
2010年オフは、リーグに大きな衝撃を与える移籍劇が起こった。クリーブランド・キャバリアーズの絶対的エースだったレブロンが『ESPN』の特別番組『The Decision』でヒート行きを発表。トロント・ラプターズの大黒柱だったボッシュもサイン&トレードで加入し、生え抜きのウェイドを含めた03年ドラフト組の3人がヒートに集結した。
“スリーキングス”を擁するヒートは、結成1年目から4年連続でファイナルに進出。12、13年にはリーグ連覇を果たしたが、14年はファイナルでサンアントニオ・スバーズに敗れ、シーズン終了後にレブロンがキャバリアーズに復帰して3人は別々の道を歩むことになった。
06年にヒートで優勝を経験しているチームOBのシャックは、自身のポッドキャスト「The Big Podcast with Shaq」で、今季レイカーズに形成されたレブロン、デイビス、ウエストブルックのビッグ3に関して、「ウエストブルックはワンツーパンチに入らない。彼はスーパースターのロールプレーヤーだ」と一刀両断。その流れで、「じゃあ、ヒートのレブロン、ウェイド、ボッシュは? ボッシュはロールプレーヤーじゃないでしょう?」との問いに、即座に回答した。
「ボッシュはロールプレーヤーだった。その前にポール・ピアースやケビン・ガーネットらのビッグ3がいたおかげで、ビッグ3として称賛されただけだ」
レブロンとウェイドは、お互いにコンビを組んでいない時代にもチャンピオンシップを獲得しており、「勝つためにお互いが必要だった」という主張は結果的に通用しない。しかし、ボッシュはラプターズ時代はプレーオフ1回戦負けが2回と優勝とは無縁の状態だったため、シャックの意見も一理あると言えるかもしれない。
もっとも、“第3の男”の役割を受け入れたボッシュがいたからこそ、レブロンやウェイドが自由にプレーできた側面もある。ヒート時代の「1番」はチームの永久欠番となり、2021年にバスケットボール殿堂入りを果たしていることからも、彼が偉大な選手の1人だったことに間違いはないだろう。
構成●ダンクシュート編集部