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セルティックスの不振は“ポイントガードの問題”?レジェンドOBクージーが古巣に檄<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2022.01.10

テイタムを筆頭に実力者が揃うセルティックスだが、ここまで負け越しと不調。その理由をレジェンドOBのクージーは「ポイントガードの問題」と指摘する。(C)Getty Images

 ジェイソン・テイタム、ジェイレン・ブラウンの両オールスターに加え、マーカス・スマート、アル・ホーフォード、デニス・シュルーダーといった実力者たちを擁するボストン・セルティックスは、本来ならイースタン・カンファレンスのトップ争いを演じるべき存在だ。しかしながら、ここまでの成績は19勝21敗(勝率47.5%)、イースタン・カンファレンス10位タイと期待外れな結果となっている。

 彼らが不振に陥っている理由はどこにあるのか。かつて1950~60年代前半にセルティックスの正司令塔を務め、6度のリーグ制覇を経験したレジェンドOBのボブ・クージーは、その原因がポイントガードにあると考えているようだ。『CBC Sports』のサム・クイン記者によれば、クージーは「18個目のチャンピオンバナーが掲げられることは当分ない」と切り出し、こう続けたと言う。
 
「言いづらいけど、ポイントガードだな……コントロールできていないんだ。6~8点リードした時、私はそれをキープした。リードを失うことだけは絶対に許されない。彼ら(セルティックス)にはカイリー(アービング/現ブルックリン・ネッツ)がいたが、彼は気難しかった。ケンバ(ウォーカー/現ニューヨーク・ニックス)はポイントガードというよりシューティングガードだったけれど、彼も選択肢のひとつだった。ペネトレイトで脅威となれて、テイタムとブラウンにパスを出せるポイントガードが必要なんだ」

 歴代屈指のポイントガードとして知られるクージーからすると、現在チームでポイントガードを務めるスマートやシュルーダー、ペイトン・プリチャードでは物足りなく感じるのだろう。はたして今後、セルティックスは補強により新たなポイントガードを迎え入れるのか、あるいは既存の選手たちがステップアップできるのか。レジェンドOBからの檄を糧に、18個目のチャンピオンバナーをホームアリーナに掲げられるか注目したい。

構成●ダンクシュート編集部

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