シカゴ・ブルズ黄金期のデュオ、マイケル・ジョーダンとスコッティ・ピッペンの両雄を比較するとすれば、“史上最高のプレーヤー”とも称される神様ジョーダンに軍配を上げる人が大多数だろう。
しかし、往年の名選手であるゲイリー・ペイトンは、“キング”ことレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)を引き合いに出しながら、ピッペンの方が優れていると持論を展開している。
ジョーダンとピッペンの関係性は、ブルズのドキュメンタリー『ザ・ラストダンス』が2020年4~5月に放映されたのを境に悪化。自身が“セルフィッシュ(自分勝手)な選手”として描かれたことに不満を示したピッペンは、昨年11月に発売した自伝『Unguarded』で、「マイク(ジョーダン)がバスケットボールをダメにしたと言っても過言ではないかもしれない」と、公然と批判した。
現役選手やOBら各方面で波紋を呼んだなか、ブルズの後期3連覇(1996~98年)の初年度にあたる1995-96シーズンに数か月間、ジョーダン、ピッペンと共闘したジョン・サリーは、「スコッティ・ピッペンは私が一緒にプレーしたなかで最も熟練した選手だった」と言及。
また、同シーズンにシアトル・スーパーソニックス(現オクラホマシティ・サンダー)のエースガードとしてNBAファイナルでブルズと戦ったペイトンは、『VLADTV』でピッペンをレブロンに例え、どちらもジョーダンよりも優れていると主張している。
「ピッペンを語るにあたっては、マイケル・ジョーダンvsレブロン・ジェームズは、バスケットボール選手として比較にならないことを世間は理解していない。レブロンはジョーダンよりも優れたオールラウンドプレーヤーで、それが当時のピッペンだ。ピッペンはブルズのために多くのことを変えた。彼は自分の功績を自負している。バスケットボールを知っている選手やファンは、ピッペンなしではあの強いブルズはなかっただろうと理解している」
ペイトンは決してライバルとしてしのぎを削ったジョーダンを認めていないわけではなく、スコアリングとビッグショットに長けた選手だと分析。そのうえで、ピッペンは「相手のベストプレーヤーを守り、リバウンドやブロックなど、重要なプレーを何度も見せた。周りの選手を向上させたベストプレーヤーとも言える」と強調。その万能性を高く評価した。
先日開催されたオールスターの75周年セレモニーには、ジョーダンが出席したものの、ピッペンは会場に姿を見せず。かつてジョーダンが鍛え上げたことでピッペンが主軸に成長したこと、ピッペンの成長がなければジョーダンが計6度のリーグ優勝を果たせなかったことも事実だが、かつて阿吽の呼吸を見せた2人の関係はもう修復不可能なのだろうか。
構成●ダンクシュート編集部
しかし、往年の名選手であるゲイリー・ペイトンは、“キング”ことレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)を引き合いに出しながら、ピッペンの方が優れていると持論を展開している。
ジョーダンとピッペンの関係性は、ブルズのドキュメンタリー『ザ・ラストダンス』が2020年4~5月に放映されたのを境に悪化。自身が“セルフィッシュ(自分勝手)な選手”として描かれたことに不満を示したピッペンは、昨年11月に発売した自伝『Unguarded』で、「マイク(ジョーダン)がバスケットボールをダメにしたと言っても過言ではないかもしれない」と、公然と批判した。
現役選手やOBら各方面で波紋を呼んだなか、ブルズの後期3連覇(1996~98年)の初年度にあたる1995-96シーズンに数か月間、ジョーダン、ピッペンと共闘したジョン・サリーは、「スコッティ・ピッペンは私が一緒にプレーしたなかで最も熟練した選手だった」と言及。
また、同シーズンにシアトル・スーパーソニックス(現オクラホマシティ・サンダー)のエースガードとしてNBAファイナルでブルズと戦ったペイトンは、『VLADTV』でピッペンをレブロンに例え、どちらもジョーダンよりも優れていると主張している。
「ピッペンを語るにあたっては、マイケル・ジョーダンvsレブロン・ジェームズは、バスケットボール選手として比較にならないことを世間は理解していない。レブロンはジョーダンよりも優れたオールラウンドプレーヤーで、それが当時のピッペンだ。ピッペンはブルズのために多くのことを変えた。彼は自分の功績を自負している。バスケットボールを知っている選手やファンは、ピッペンなしではあの強いブルズはなかっただろうと理解している」
ペイトンは決してライバルとしてしのぎを削ったジョーダンを認めていないわけではなく、スコアリングとビッグショットに長けた選手だと分析。そのうえで、ピッペンは「相手のベストプレーヤーを守り、リバウンドやブロックなど、重要なプレーを何度も見せた。周りの選手を向上させたベストプレーヤーとも言える」と強調。その万能性を高く評価した。
先日開催されたオールスターの75周年セレモニーには、ジョーダンが出席したものの、ピッペンは会場に姿を見せず。かつてジョーダンが鍛え上げたことでピッペンが主軸に成長したこと、ピッペンの成長がなければジョーダンが計6度のリーグ優勝を果たせなかったことも事実だが、かつて阿吽の呼吸を見せた2人の関係はもう修復不可能なのだろうか。
構成●ダンクシュート編集部