現地時間4月10日、約半年にわたって行なわれたNBAの2021-22レギュラーシーズンが幕を下ろした。
ワシントン・ウィザーズの八村塁は、シャーロット・ホーネッツとのシーズン最終戦に先発出場。チームトップの21得点に4リバウンド、2アシスト、1スティールを残してキャリア3シーズン目を終えた。
「シーズン途中から入ったんですけど、まずはコーチ陣、チームメイト、スタッフの皆さんに感謝していますし、僕も3年目として3ポイントの確率を上げれたので、次の自分のゲームにステップできたんじゃないかなと思います」
ホーネッツ戦後にそう語った八村は、個人的な事情により昨秋のトレーニングキャンプとプレシーズンゲームを欠場。10月中旬にワシントンD.C.へ到着後はコンディショニングとプレーブックの学習、フィルムスタディに時間を費やして調整を続けてきた。
ウィザーズは新任ウェス・アンセルドJr.HC(ヘッドコーチ)の下、開幕からスペンサー・ディンウィディー(現ダラス・マーベリックス)、ブラッドリー・ビール、ケンテイビアス・コールドウェル・ポープ、カイル・クーズマ、ダニエル・ギャフォードで先発陣を形成。そのため、今季初戦となった1月9日のオーランド・マジック戦ではキャリア初のベンチスタートとなった。
今季5戦目となった17日のフィラデルフィア・セブンティシクサーズ戦で初の2桁得点(11得点)を残すと、続く2試合でも2桁を叩き出し、2月17日のブルックリン・ネッツ戦で20得点の大台を突破。
「自信が増しました。今までよりも自信を持ってスリーを打っています」と3月上旬に話していたように、今季の八村を語るうえで欠かせないのが3ポイントの向上だ。一時は成功率50%超えを記録するなど絶好調で、14試合連続で最低1本を決める場面もあった。
3月中旬にクーズマがケガのため離脱すると、シーズン最後の13試合は先発起用。平均28.6分、14.2点、5.1リバウンド、1.5アシストを残し、ラスト8試合のうち5度も今季最多となる21得点を叩き出した。
シーズン全体では42試合(先発13試合)の出場で平均11.3点、3.8リバウンド、1.1アシスト。フィールドゴール成功率49.1%に加えて、3ポイントは試投数(平均2.9本)と成功数(同1.3本)、成功率(44.7%)でいずれも自己最高を更新。
規定数にこそ達しなかったものの、3ポイント成功率はリーグトップのルーク・ケナード(ロサンゼルス・クリッパーズ/44.9%)に次ぐリーグ2位に相当する高確率だったことは特筆すべきだろう。
また、オールスターブレイク後はケガもなく全24試合に出場。「体重も増えて、身体の動きも良くなった。プレーしていても感じるので、そこは続けていきたいと思いました」とフィジカル強化も実を結ぶ形となった。
大半がベンチスタートながら、最終的には3シーズン連続で平均2桁得点をマークした八村。堅実なプレーはまるでベテランのようだがまだ24歳。日本のエースは来季、さらに成長した姿を見せられるか。
文●秋山裕之(フリーライター)
ワシントン・ウィザーズの八村塁は、シャーロット・ホーネッツとのシーズン最終戦に先発出場。チームトップの21得点に4リバウンド、2アシスト、1スティールを残してキャリア3シーズン目を終えた。
「シーズン途中から入ったんですけど、まずはコーチ陣、チームメイト、スタッフの皆さんに感謝していますし、僕も3年目として3ポイントの確率を上げれたので、次の自分のゲームにステップできたんじゃないかなと思います」
ホーネッツ戦後にそう語った八村は、個人的な事情により昨秋のトレーニングキャンプとプレシーズンゲームを欠場。10月中旬にワシントンD.C.へ到着後はコンディショニングとプレーブックの学習、フィルムスタディに時間を費やして調整を続けてきた。
ウィザーズは新任ウェス・アンセルドJr.HC(ヘッドコーチ)の下、開幕からスペンサー・ディンウィディー(現ダラス・マーベリックス)、ブラッドリー・ビール、ケンテイビアス・コールドウェル・ポープ、カイル・クーズマ、ダニエル・ギャフォードで先発陣を形成。そのため、今季初戦となった1月9日のオーランド・マジック戦ではキャリア初のベンチスタートとなった。
今季5戦目となった17日のフィラデルフィア・セブンティシクサーズ戦で初の2桁得点(11得点)を残すと、続く2試合でも2桁を叩き出し、2月17日のブルックリン・ネッツ戦で20得点の大台を突破。
「自信が増しました。今までよりも自信を持ってスリーを打っています」と3月上旬に話していたように、今季の八村を語るうえで欠かせないのが3ポイントの向上だ。一時は成功率50%超えを記録するなど絶好調で、14試合連続で最低1本を決める場面もあった。
3月中旬にクーズマがケガのため離脱すると、シーズン最後の13試合は先発起用。平均28.6分、14.2点、5.1リバウンド、1.5アシストを残し、ラスト8試合のうち5度も今季最多となる21得点を叩き出した。
シーズン全体では42試合(先発13試合)の出場で平均11.3点、3.8リバウンド、1.1アシスト。フィールドゴール成功率49.1%に加えて、3ポイントは試投数(平均2.9本)と成功数(同1.3本)、成功率(44.7%)でいずれも自己最高を更新。
規定数にこそ達しなかったものの、3ポイント成功率はリーグトップのルーク・ケナード(ロサンゼルス・クリッパーズ/44.9%)に次ぐリーグ2位に相当する高確率だったことは特筆すべきだろう。
また、オールスターブレイク後はケガもなく全24試合に出場。「体重も増えて、身体の動きも良くなった。プレーしていても感じるので、そこは続けていきたいと思いました」とフィジカル強化も実を結ぶ形となった。
大半がベンチスタートながら、最終的には3シーズン連続で平均2桁得点をマークした八村。堅実なプレーはまるでベテランのようだがまだ24歳。日本のエースは来季、さらに成長した姿を見せられるか。
文●秋山裕之(フリーライター)