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NBA

「エンビードはひどい扱いを受けた」元選手のジャクソンがMVP投票に疑問符「歴代トップ75の選手にさせればいい」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2022.05.17

ジャクソンはヨキッチ(左)よりエンビード(右)の方がMVPにふさわしかったと投票結果に疑問を呈した。(C)Getty Images

ジャクソンはヨキッチ(左)よりエンビード(右)の方がMVPにふさわしかったと投票結果に疑問を呈した。(C)Getty Images

 NBAの今季シーズンMVPは、デンバー・ナゲッツのニコラ・ヨキッチが輝いた。2年連続での受賞は史上13人目。センターではウィルト・チェンバレン、カリーム・アブドゥル・ジャバー、モーゼス・マローンに続いて4人目の快挙となった。しかし、元NBA選手のスティーブン・ジャクソンは、この投票結果を疑問視している。

 今季の最終候補は、昨季初受賞のヨキッチ、平均30.6点で初の得点王に輝いたジョエル・エンビード(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)、2019、20年のタイトルホルダーであるヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)の3人。スポーツライターと放送関係者の計100名による投票で、エンビード(706ポイント/1位票26)とアデトクンボ(595ポイント/1位票9)を抑え、ヨキッチが875ポイント(1位票65)を獲得して自身2度目のMVPに輝いた。

 ヨキッチは史上初のシーズン2000得点、1000リバウンド、500アシストを達成、さらに平均25.0得点、13.0リバウンド、6.0アシスト以上も史上初。ダブルダブル66回、トリプルダブル19回とナゲッツのシーズンフランチャイズ記録も打ち立てており、その成績(74試合に出場してリーグ6位の平均27.1点、同2位の13.8リバウンド、同8位の7.9アシスト)が受賞に相当するハイレベルなものだというのは疑いの余地はない。
 
 もっとも、今季に限って言うならば、キャリア8年目のエンビードが残したインパクトの方が上だという声も少なからずあるはずだ。元選手のジャクソンは、SNSのライブ配信で「ヨキッチは素晴らしかった」とセルビア人センターの資質を認めた一方、MVP投票のプロセスを疑問視している。

「彼(ヨキッチ)の名声を傷つけるつもりはないが、スティーブ・ナッシュが(2005、06年に)2年連続MVPにふさわしくなかったように、ヨキッチも2年連続MVPには値しない。それが現実さ。ほかの選手は素晴らしいシーズン、とりわけキャリアベストの1年を過ごした。チャンピオンシップの可能性もあった(エンビードが所属するシクサーズは5月12日にカンファレンス準決勝敗退が決定)。バスケットボールを知っていれば、デンバーに優勝のチャンスがなかったのは明白だ。これは事実を言っているだけさ。

 投票する連中は得点を決めたり、リバウンドを取ったことはないし、机上の空論だけでゲームを台無しにし、選手のキャリアに影響を与える。俺はあるアイデアを思い付いた。なぜ歴代トップ75の選手に投票させないんだ? 毎年彼らに投票させればいい。シンプルな話だ。バスケットボールを知らない連中に投票させるのはもう止めよう。クレイジーだよ。ジョエル・エンビードはひどい扱いを受けたもんさ」

 ジャクソンはエンビードの方がより受賞にふさわしかったという考えを示すと同時に、スポーツライターや放送関係者ではなく、NBAで功績を残した歴代トップ75の選手に選考をゆだねるべきだと持論を展開していた。

構成●ダンクシュート編集部
 
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