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NBA

「感心した」第4戦で17得点、16リバウンドを奪ったウィギンズに指揮官が感謝「我々はこんな選手を必要としていた」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.06.12

ウィギンズ(左)についてカーHC(右)は、「求められている役割を認識したことで上手くなっている」と称賛した。(C)Getty Images

ウィギンズ(左)についてカーHC(右)は、「求められている役割を認識したことで上手くなっている」と称賛した。(C)Getty Images

 現地時間6月10日にボストンで行なわれたボストン・セルティックスとゴールデンステイト・ウォリアーズのNBAファイナル第4戦。シリーズ1勝2敗とリードを奪われていたウォリアーズは、エースのステフィン・カリーが43得点に10リバウンド、4アシストを奪い107-97で勝利したが、アンドリュー・ウィギンズの活躍も大きかった。

 この試合で27歳のフォワードは両チーム最多となる43分25秒コートに立ち、17得点、2アシスト、1スティールにキャリアハイの16リバウンドと大暴れ。それまでの自己最多11本を、ファイナルという大舞台で更新して勝利に貢献したのである。

 試合後、ウォリアーズのスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)はウィギンズの活躍に「感心した。(けど)驚いてはいない」と切り出し、こう続けていた。

「ウィグズ(ウィギンズ)は数年前にここへ来てからというもの、優秀なディフェンダーで、見事なサイズと長さを持ち、身体能力があることを見せていた。ここへ加入したことで、彼はより注意深くなり、細かい部分にもこだわっていて、次に起こることに対して準備するようになったんだ」

 2014年のドラフト1位で指名されたウィギンズは、ミネソタ・ティンバーウルブズ時代はエーススコアラーを務め、平均20点以上を記録するシーズンも複数あった。だが2019-20シーズンの途中にウォリアーズへ加入し、カリーやグリーン、クレイ・トンプソンと共にプレーすることで、攻守両面で不可欠なチームプレーヤーとなった。
 
「ドレイモンド、ステフ、クレイとプレーすること、それにチャンピオンシップを争うバスケットボールを経験した選手たちとプレーすることで、彼らが彼(ウィギンズ)へ、そういう選手となるよう頼んだんだと思う。我々はこんな役割をこなす選手を必要としていたからね。ウィグズは求められている役割を認識したことで、その役割に集中し、上手くなっている」(カーHC)

 ウィギンズはファイナル4試合で平均37.3分に出場し、16.5点、8.5リバウンド、1.5アシスト、1.0スティール、1.3ブロックを記録。フィールドゴール43.3%、3ポイント31.8%と、シュート成功率こそ高くはないものの、初の大舞台で攻守にわたって存在感を放っている。

 ファイナルは4戦を終えて2勝2敗のタイ。これから今季のチャンピオンの座をかけた終盤戦を迎えるため、攻守ともに激しさを増すことが予想される。そうしたなかで、多彩な能力を持つウィギンズの働きはさらに重要になるだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)
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