ゴールデンステイト・ウォリアーズは、先日行なわれたNBAファイナルでボストン・セルティックスを4勝2敗で撃破し、2021-22シーズンのチャンピオンとなった。
8年間で4度目の王座に就いたウォリアーズには、フランチャイズプレーヤーのステフィン・カリーをはじめ、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンというスター選手がおり、この3人が絶対的な中心となっている。
彼らはいずれもウォリアーズからドラフト指名されており、カリーは在籍13年目、トンプソンは同11年目、グリーンは同10年目と、新陳代謝の激しい現代NBAでは異色とも言えるチーム構成となっている。
現地時間6月24日(日本時間25日)に『NBA TODAY』へ出演したミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボは、今季のチャンピオンを称えた。
「おめでとう、ゴールデンステイト・ウォリアーズ。素晴らしい王朝だよ。あの3人はキャリアをスタートさせたところに今もいる。信じられない旅路になっているね」
ウォリアーズに4度の優勝をもたらした“黄金トリオ”について、アデトクンボがそう口にするのだから、現役選手にとっても彼らが成し遂げていることは特筆すべきなのだろう。
現役で所属チームの最古参選手を見てみると、トップはマイアミ・ヒートのユドニス・ハズレムで在籍19シーズン目。続いてカリーが13年目、続いてデイミアン・リラード(ポートランド・トレイルブレイザーズ)とブラッドリー・ビール(ワシントン・ウィザーズ)が共に10年目となっていることからも、ウォリアーズのビッグ3は奇跡と言ってもいいほどのキャリアを築いている。
「どのチーム、どんな選手も、彼らと同じことを成し遂げたいものさ。彼らは僕らにとって見本となっているんだ」とアデトクンボは舌を巻いていた。
とはいえ、アデトクンボはチームメイトのクリス・ミドルトンと共にバックスで在籍9年目を終えており、現役ではトップクラスのデュオを形成。
ミドルトンはルーキーシーズン終了後のトレードで加入したが、当時のバックスはリーグワーストクラスの戦績だった。そこからプレーオフチームへと進化を遂げ、昨年に1971年以来のチャンピオンシップを勝ち取った。
ハズレムこそヒートで3度すべての優勝に絡んでいるものの、絶対的なエースではなく、ロールプレーヤーという立ち位置。リラードとビールは今季終了時点でファイナルには進めておらず、アデトクンボと同期のルディ・ゴベア(ユタ・ジャズ)はカンファレンス・セミファイナルの壁を突破できずにいることを考えると、アデトクンボも見事な実績を残している。
ただ、ウォリアーズはカリー、トンプソン、グリーンを中心とした布陣で10年間も戦い続け、この8年間で6度目のファイナル進出に4度の優勝を飾っているのだから、アデトクンボから見ても別格ということなのだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
8年間で4度目の王座に就いたウォリアーズには、フランチャイズプレーヤーのステフィン・カリーをはじめ、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンというスター選手がおり、この3人が絶対的な中心となっている。
彼らはいずれもウォリアーズからドラフト指名されており、カリーは在籍13年目、トンプソンは同11年目、グリーンは同10年目と、新陳代謝の激しい現代NBAでは異色とも言えるチーム構成となっている。
現地時間6月24日(日本時間25日)に『NBA TODAY』へ出演したミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボは、今季のチャンピオンを称えた。
「おめでとう、ゴールデンステイト・ウォリアーズ。素晴らしい王朝だよ。あの3人はキャリアをスタートさせたところに今もいる。信じられない旅路になっているね」
ウォリアーズに4度の優勝をもたらした“黄金トリオ”について、アデトクンボがそう口にするのだから、現役選手にとっても彼らが成し遂げていることは特筆すべきなのだろう。
現役で所属チームの最古参選手を見てみると、トップはマイアミ・ヒートのユドニス・ハズレムで在籍19シーズン目。続いてカリーが13年目、続いてデイミアン・リラード(ポートランド・トレイルブレイザーズ)とブラッドリー・ビール(ワシントン・ウィザーズ)が共に10年目となっていることからも、ウォリアーズのビッグ3は奇跡と言ってもいいほどのキャリアを築いている。
「どのチーム、どんな選手も、彼らと同じことを成し遂げたいものさ。彼らは僕らにとって見本となっているんだ」とアデトクンボは舌を巻いていた。
とはいえ、アデトクンボはチームメイトのクリス・ミドルトンと共にバックスで在籍9年目を終えており、現役ではトップクラスのデュオを形成。
ミドルトンはルーキーシーズン終了後のトレードで加入したが、当時のバックスはリーグワーストクラスの戦績だった。そこからプレーオフチームへと進化を遂げ、昨年に1971年以来のチャンピオンシップを勝ち取った。
ハズレムこそヒートで3度すべての優勝に絡んでいるものの、絶対的なエースではなく、ロールプレーヤーという立ち位置。リラードとビールは今季終了時点でファイナルには進めておらず、アデトクンボと同期のルディ・ゴベア(ユタ・ジャズ)はカンファレンス・セミファイナルの壁を突破できずにいることを考えると、アデトクンボも見事な実績を残している。
ただ、ウォリアーズはカリー、トンプソン、グリーンを中心とした布陣で10年間も戦い続け、この8年間で6度目のファイナル進出に4度の優勝を飾っているのだから、アデトクンボから見ても別格ということなのだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
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