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米メディアの今季予想でウィザーズはイースト10位。浮上のカギを握るのは八村塁と“ナゲッツ組”の3ポイント<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.10.10

3ポイントに難を抱えるウィザーズ。その弱点を解決できそうなのが、昨季ショットが好調だった八村だ。(C)Getty Images

 昨シーズンの王者ゴールデンステイト・ウォリアーズとの"NBAジャパンゲームズ2022"を2連敗で終えたワシントン・ウィザーズ。残るプレシーズンゲームは、10月10日(日本時間11日、日付は以下同)にシャーロット・ホーネッツ、14日にニューヨーク・ニックスとの2戦が組まれている。

 ウィザーズは9日にブラッドリー・ビールが新型コロナウイルスの安全衛生プロトコル入りしたため、トップスコアラー不在でプレシーズン残り2戦を戦うこととなる見込み。

 ジャパンゲームズではウィル・バートンが第1戦、ビールが第2戦をそれぞれ欠場し、コーリー・キスパートが足首を痛めたことで4~6週間の離脱が発表されているのだが、チームにとって悩みの種のひとつとなっているのが3ポイントの精度だ。

 ウォリアーズとの2戦での成功率はわずか20.6%(14/68)。昨季も平均10.5本の成功数はリーグワーストで、平均試投数30.6本はリーグ29位、成功率34.2%も26位と、いずれも低調な数字に終わっていた。
 
 それでも、アメリカ帰国後のトレーニングキャンプで、チームは着実に手応えを掴んでいるようだ。7日の練習後、ウェス・アンセルドJr.HC(ヘッドコーチ)は「数字だけを見れば、良いものではない。だが今日はフルゲームのスクリメージ(練習試合)で、選手たちはすごく良く決めていた」と話していた。

 ビールがいつ復帰できるかは現時点では微妙な上、3ポイントはこの男が戻っただけで劇的に改善される項目でもない。昨季リーグ25位(114.5)に終わったディフェンシブ・レーティングも課題となっていることから、長距離砲問題については早急にクリアしておく必要がある。

 そのカギを握っているのが、デンバー・ナゲッツからトレードで加わったバートンとモンテ・モリスだろう。「自分たちでいい3ポイントを打つ機会を生み出せば、僕らはよく決めている気がするんだ。逆にそれ(3ポイント)を打たなければいけない状況になったり、そこから投げ出すように打った時はダメなシュートになる」とバートンは言う。
 
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チームの課題解決として、八村と“ナゲッツ組”の活躍に期待がかかる