現地時間10月15日、『ESPN』がアンドリュー・ウィギンズとジョーダン・プールが、ゴールデンステイト・ウォリアーズとの延長契約に合意したと報じた。
ウィギンズは今季終了後に契約満了、プールは17日までに延長契約を結べなければ、来夏に制限付きフリーエージェント(FA)となる見込みだったが、2人の代理人を務める『CAA Sports』が同メディアへ伝えたことで、ウォリアーズは両選手のキープに成功した。
報道によると、昨季オールスターへ初選出されたウィギンズは4年1億900万ドル(約161億3200万円)で契約最終年となる2026-27シーズンがプレーヤーオプション。プールは4年1億4000万ドル(約207億2000万円)という高額契約を手にすることになるという。
昨季ウエスタン・カンファレンス3位の53勝29敗(勝率64.6%)を残したウォリアーズにおいて、ウィギンズは2329分、プールは2283分と、チームトップ2の出場時間を記録。
ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンのビッグ3を補完するうえで重要な役割をこなして優勝に貢献したのだから、彼らには延長契約を結ぶに値する価値があることは間違いない。
ただ、その一方でウォリアーズのサラリー総額は上昇の一途をたどり、ラグジュアリータックス(贅沢税)の支払額はNBA史上最高額を記録した昨季の1億7000万ドル(約251億6000万円)をも上回ることが確実視されている。
また、先日チームへ再合流したグリーンの去就も気になるところ。ウィギンズとプールの高額契約によって、ウォリアーズはサラリーキャップの超過がさらに加速。グリーンは来季契約がプレーヤーオプションのため、これを破棄すれば制限なしFAになる。
今季はプール殴打の件で落とした評価を再び取り戻し、フロントやコーチ陣、選手たちからの信頼を回復させなければチーム残留は厳しくなったと言えるだろう。
ちなみに、地元メディア『NBC Sports Bay Area』によると、今回プールが結んだ延長契約のうち、インセンティブ(成果報酬)は1700万ドル(約25億1600万円)。これを除くと1億2300万ドル(約182億400万円)になるが、これは今夏新たな契約を手にしたジェイレン・ブランソン(ニューヨーク・ニックス)、アンファニー・サイモンズ(ポートランド・トレイルブレイザーズ)を上回る破格だ。
そしてプールの契約総額は、2019年のドラフト同期で昨季最優秀シックスマン賞に輝いたタイラー・ヒーロー(マイアミ・ヒート)の4年1億3000万ドル(約192億4000万円)をも上回ることとなる。
マイアミのメディア『South Florida Sun Sentinel』のアイラ・ウィンダーマン記者によると、プールの延長契約についてヒーローは「すごいね。彼も(僕と同じ)ミルウォーキー出身だ。彼のことを思うと本当に嬉しいよ。このリーグでウィスコンシン州ミルウォーキー出身の2人が大金を手にしたんだからね」と喜んでいたという。
18日のレギュラーシーズン開幕に向け、今後も19年のドラフト指名組やベテランの延長契約が発表されるかもしれない。特にこの時期に大型契約を締結できた選手たちにとっては大きなモチベーションとなるだけに、彼らのスタートダッシュにも期待したいところだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
ウィギンズは今季終了後に契約満了、プールは17日までに延長契約を結べなければ、来夏に制限付きフリーエージェント(FA)となる見込みだったが、2人の代理人を務める『CAA Sports』が同メディアへ伝えたことで、ウォリアーズは両選手のキープに成功した。
報道によると、昨季オールスターへ初選出されたウィギンズは4年1億900万ドル(約161億3200万円)で契約最終年となる2026-27シーズンがプレーヤーオプション。プールは4年1億4000万ドル(約207億2000万円)という高額契約を手にすることになるという。
昨季ウエスタン・カンファレンス3位の53勝29敗(勝率64.6%)を残したウォリアーズにおいて、ウィギンズは2329分、プールは2283分と、チームトップ2の出場時間を記録。
ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンのビッグ3を補完するうえで重要な役割をこなして優勝に貢献したのだから、彼らには延長契約を結ぶに値する価値があることは間違いない。
ただ、その一方でウォリアーズのサラリー総額は上昇の一途をたどり、ラグジュアリータックス(贅沢税)の支払額はNBA史上最高額を記録した昨季の1億7000万ドル(約251億6000万円)をも上回ることが確実視されている。
また、先日チームへ再合流したグリーンの去就も気になるところ。ウィギンズとプールの高額契約によって、ウォリアーズはサラリーキャップの超過がさらに加速。グリーンは来季契約がプレーヤーオプションのため、これを破棄すれば制限なしFAになる。
今季はプール殴打の件で落とした評価を再び取り戻し、フロントやコーチ陣、選手たちからの信頼を回復させなければチーム残留は厳しくなったと言えるだろう。
ちなみに、地元メディア『NBC Sports Bay Area』によると、今回プールが結んだ延長契約のうち、インセンティブ(成果報酬)は1700万ドル(約25億1600万円)。これを除くと1億2300万ドル(約182億400万円)になるが、これは今夏新たな契約を手にしたジェイレン・ブランソン(ニューヨーク・ニックス)、アンファニー・サイモンズ(ポートランド・トレイルブレイザーズ)を上回る破格だ。
そしてプールの契約総額は、2019年のドラフト同期で昨季最優秀シックスマン賞に輝いたタイラー・ヒーロー(マイアミ・ヒート)の4年1億3000万ドル(約192億4000万円)をも上回ることとなる。
マイアミのメディア『South Florida Sun Sentinel』のアイラ・ウィンダーマン記者によると、プールの延長契約についてヒーローは「すごいね。彼も(僕と同じ)ミルウォーキー出身だ。彼のことを思うと本当に嬉しいよ。このリーグでウィスコンシン州ミルウォーキー出身の2人が大金を手にしたんだからね」と喜んでいたという。
18日のレギュラーシーズン開幕に向け、今後も19年のドラフト指名組やベテランの延長契約が発表されるかもしれない。特にこの時期に大型契約を締結できた選手たちにとっては大きなモチベーションとなるだけに、彼らのスタートダッシュにも期待したいところだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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