NBA５年目にして最高の輝きを見せている渡邊雄太。現在は故障で離脱中だが、復帰はもうしばらく先になりそうだ。

　ブルックリン・ネッツは現地時間11月30日、渡邊のMRI検査の結果、依然として右ハムストリングに張りがあると発表した。引き続き治療を続け、１週間後に再検査をする予定だという。

　渡邊は16得点をあげて勝利に貢献した11月20日のメンフィス・グリズリーズ戦を最後に、６試合連続で欠場中。30日のワシントン・ウィザーズ戦後には「軽い肉離れを起こしている」と状態を明かし、「無理をすれば（試合に）出られるぐらいの痛みではあります。ただ場所が場所なので、無理して酷くなった場合、１か月、２か月とかのケガになる恐れがあるので」と事情を説明した。

　今季の渡邊は23試合中14試合に出場し、平均18.2分間で8.1点、2.9リバウンド、0.9アシスト、0.5ブロックを記録。フィールドゴール成功率は自己最高の60.9%に加え、３ポイント成功率は57.1％でリーグトップに立っている。
  　３ポイント成功率の規定は、「チームが消化した試合数につき平均１本以上の成功（シーズン終了時点で82本成功）」のため、現在24本成功の渡邊はあと２試合欠場が続くと規定を外れることになる。

　もっとも本人も「（57％という好成績を）キープできるとは自分でも思っていない」と語っており、焦る気持ちはないようだ。

　現在３連勝中のネッツは11勝10敗でイースタン・カンファレンス８位。渡邊のほかベン・シモンズもヒザの故障で今後３試合の欠場が決まっている一方、足のケガで2020年12月以降戦列を離れているフォワードのＴＪ・ウォーレンが復帰間近と報じられている。

　チームはホーム７連戦の中間地点で、今後は２日にトロント・ラプターズ、４日にボストン・セルティックス、７日にシャーロット・ホーネッツ、９日にアトランタ・ホークス戦が組まれている。渡邊の復帰は最短でも７日のホーネッツ、９日のホークス戦になりそうだ。

構成●ダンクシュート編集部