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シクサーズが今季2度目の3連敗。復帰戦でシュート不発のハーデンは「もっと良くならないといけない」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.12.06

本日のロケッツ戦で約1か月ぶりに復帰したハーデン(左)だが、シュートが不発。シクサーズはダブルオーバータイムで力尽きた。(C)Getty Images

 現地時間12月5日、フィラデルフィア・セブンティシクサーズは敵地トヨタ・センターに乗り込み、ヒューストン・ロケッツとの一戦に臨んだ。

 シクサーズでは、右足の腱を痛めて14試合連続で欠場していたジェームズ・ハーデンが戦列復帰。この日はハーデン、PJ・タッカー、ダヌエル・ハウスJr.という、かつてロケッツでプレーした3選手が対戦相手として古巣へ凱旋し、地元ファンは温かい拍手で迎え入れた。

 試合は激しい点の取り合いに発展。第4クォーター残り1分48秒にロケッツのジェイレン・グリーンの3ポイントプレーで3点のリードを奪うが、シクサーズはハーデンが1分27秒に代名詞のステップバックスリーをねじ込み、延長へ突入する。

 結局オーバータイムでも決着がつかず、勝負の行方はダブルオーバータイムへ。ここでロケッツは、ハーデンと共闘経験のあるベテランのエリック・ゴードンが3ポイントをヒット、さらにケビン・ポーターJr.も長距離砲を沈め、そこからリードを許すことなく132-123で金星を手にした。
 
 勝利したロケッツではグリーンが27得点、7アシスト、ポーターJr.が24得点、6リバウンド、タリ・イーソンが18得点、6リバウンド、3スティール、ジャバリ・スミスJr.が16得点、11リバウンド、ゴードンとケニョン・マーティンJr.がそれぞれ14得点を記録。

 ロケッツは依然として7勝17敗(勝率29.2%)でウエスタン・カンファレンス14位に低迷している。

 それでも、スティーブン・サイラス・ヘッドコーチが「この1勝は若いチームにとって大きい。我々のように育成に多くの時間を費やしている時はいつでもその成果を見たいと思うからね」と語ったように、プレーオフ常連チーム相手に激戦を制したことは、今後に向けて大きな自信になるだろう。

 シクサーズはジョエル・エンビードがゲームハイの39得点に7リバウンド、2スティール、2ブロック、トバイアス・ハリスが27得点、3スティールと続くも、ハーデンはフィールドゴール21.1%(4/19)と乱調で21得点に7アシスト、2スティール、タッカーは3得点、6リバウンド、ハウスJr.が4得点、2リバウンドだった。

 11月2日以来の出場となったハーデンは試合後、「上手くプレーできなかった。俺はもっとよくならないといけない」と反省点を口にしていた。

 開幕以来の3連敗で12勝12敗(勝率50.0%)となったシクサーズは、9日から始まるホーム7連戦に向けて仕切り直しとなった。

文●秋山裕之(フリーライター)
 
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