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NBA

「本当に特別」生え抜きエースのカリーとアデトクンボを名将カーが絶賛「生涯続いていく関係まで達している」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.12.14

カーHCはプロ入りからチームを変わらずにプレーを続けているカリー(左)とアデトクンボ(右)を称賛した。(C)Getty Images

カーHCはプロ入りからチームを変わらずにプレーを続けているカリー(左)とアデトクンボ(右)を称賛した。(C)Getty Images

 現地時間12月13日、ウィスコンシン州ミルウォーキーのファイサーブ・フォーラムでミルウォーキー・バックスとゴールデンステイト・ウォリアーズが激突。今季屈指の注目カードは、ホームのバックスが最大26点差をつけ、128-111で昨季王者に圧勝した。

 この試合で、バックスはドリュー・ホリデーとジョー・イングルズ、ウォリアーズではアンドリュー・ウィギンズとアンドレ・イグダーラがそれぞれ欠場。両チームともベストメンバーではなかった。

 そうしたなかで、勝利したバックスはヤニス・アデトクンボがゲームハイの30得点、12リバウンドに5アシスト、ボビー・ポーティスが25得点、11リバウンド、クリス・ミドルトンが20得点、グレイソン・アレンが16得点をマーク。

 ウォリアーズは、ステフィン・カリーが20得点、6リバウンド、ジョナサン・クミンガが19得点、ジョーダン・プールが18得点、ドンテ・ディヴィンチェンゾが16得点、クレイ・トンプソンが14得点と、5選手が2桁得点を残すも、クミンガを除く4選手はいずれもフィールドゴール成功率4割以下に抑え込まれた。

 バックスにはアデトクンボ、ウォリアーズにはカリーという球団を代表するフランチャイズプレーヤーがおり、彼らを中心に両チームはチャンピオンチームを作り上げてきた。

 アデトクンボはプロ入りからバックス一筋10シーズン目、カリーもウォリアーズ一筋14シーズン目で、今季もチームを引っ張っている。そんな2人について、ウォリアーズのスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)はこう話していた。
 
「ひとつのチームで彼らがやっていること、私はそれを重荷だとは見ていない。本当に特別な何かだと見ている。ファンベースと多くのケースで、生涯続いていく関係にまで達する位置にまで来ているよ。レイカーズのコビー、インディアナのレジー・ミラー、ボストンのラリー・バードのようにね」

 コビー・ブライアントはレイカーズで20シーズン、ミラーはペイサーズで18シーズン、バードはセルティックスで13シーズンと、ひとつの球団でキャリアのすべてを捧げてきた。

 カーHCは「私はそれが大好きなんだ。だからヤニスには全キャリアをここで過ごしてほしいし、ステフにもゴールデンステイトでキャリアすべてを送ってほしいと思っている」と期待していた。

 NBA史上、1つの球団に最も長く在籍したのはダラス・マーベリックス一筋21シーズンのダーク・ノビツキーで、現役ではユドニス・ハズレムがマイアミ・ヒートで在籍20シーズン目。そのほか、トンプソンが在籍12シーズン目、ドレイモンド・グリーン、デイミアン・リラード(ポートランド・トレイルブレイザーズ)、ブラッドリー・ビール(ワシントン・ウィザーズ)がそれぞれ在籍11シーズン目だ、

 フランチャイズの顔になることは重荷になるのかと聞かれたカーHCは「重荷になるとは思わない。祝福すべきこと」と語っており、チームを象徴する存在になることは称賛すべきことと見ている。

 特にカリーとアデトクンボは、それぞれの球団を優勝へ導きファイナルMVPも獲得してきた。この2人は現役を代表するフランチャイズプレーヤーなのは間違いないだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)
 
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