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NBA

レブロン離脱後も健闘を続けるレイカーズ。首脳陣が八村塁に“スコアリング以外”で期待することとは?<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.03.07

(C)Getty Images

(C)Getty Images

 2シーズンぶりのプレーオフ出場を目指すロサンゼルス・レイカーズは、2月26日(日本時間27日、日付は以下同)のダラス・マーベリックス戦を111-108で制して3連勝、オールスターブレイク後、2戦負けなしとした。

 だがマブズ戦でエースのレブロン・ジェームズが右足の腱を痛め、3週間後に再検査を行なうと発表。38歳の大ベテランながら、今季も平均29.5点、8.4リバウンド、6.9アシストをマークしている大黒柱を欠くことになった。

 その後、レイカーズは先発ポイントガードのディアンジェロ・ラッセルも右足首捻挫で離脱。戦力ダウンに陥るなか、レブロン離脱後の4試合を2勝2敗とし、何とか勝率5割で持ちこたえている。

 レブロン不在となり、当初期待されていたのは1月にワシントン・ウィザーズから加入した八村塁のステップアップだった。203㎝・104㎏の日本人フォワードは、2月に入団したジャレッド・ヴァンダービルトの台頭でスターターから外れ、ベンチスタートに降格したものの、得点力のある選手として注目されていた。
 
 現在の八村は約20~27分のプレータイムを得てローテーション入りしているとはいえ、この4試合で2桁得点は皆無。さらに過去2戦はフィールドゴール成功率21.4%(3/14)と不発で、思うようにチームへ貢献できているとは言えない状態にある。

 もっとも、3月1日のオクラホマシティ・サンダー戦ではレブロン、ラッセルに加えてアンソニー・デイビスも欠場となるなか、八村は9得点に9リバウンド、さらにはキャリアハイの3ブロックの活躍で勝利に貢献した。

 試合後、八村は地元メディア『Spectrum SportsNet』へこう話していた。

「数日前、コーチたちからディフェンシブ・リバウンドの面で、もっとアグレッシブになってほしいと言われました。今日はディフェンシブ・リバウンドだけでなく、オフェンシブ・リバウンドでも絡めるようトライしましたが、すごくいい仕事ができました。チームの勝利を助けることができたと思います」

 203㎝という恵まれたサイズに加え、身体能力の高さにも定評がある八村は、2019年のNBAデビュー戦で14得点、10リバウンドのダブルダブルを達成し、ルーキーイヤーは平均6.1本、キャリアで2桁本数は7回と平均以上のリバウンド力を持っている。

 シュートが不発だとしてもサンダー戦のようにリバウンドやブロックでチームを助けることができれば、背番号28はローテーションプレーヤー以上の存在になれるはずだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

【PHOTO】新たな背番号は「28」。名門レイカーズの一員となった八村塁の厳選フォトギャラリー!!
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