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「今季ベストの状態にある」。絶好調のトンプソンが「自分のベストを引き出してくれる」と語る好敵手とは?<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.03.16

カリーの陰に隠れがちだが、今季のトンプソンはキャリアベストと言っても過言ではない好パフォーマンスを披露している。(C)Getty Images

 現地時間3月13日に行われたフェニックス・サンズとゴールデンステイト・ウォリアーズによる一戦は、両チームのシューティングガード(SG)が華麗なスコアリングショーを演じた。

 サンズのデビン・ブッカーはフィールドゴール成功率60.0%(12/20)でチームトップの32得点を奪取。一方ウォリアーズのクレイ・トンプソンは、前半だけで3ポイントを8本も成功させて33得点と大暴れ。最終的にフィールドゴール成功率60.9%(14/23)、3ポイント成功率57.1%(8/14)でゲームハイの38得点を奪い、ウォリアーズを123-112の勝利に導いた。

 試合後に「今シーズンでベストな状態にあると感じている」と語ったトンプソンは、オールスター後、平均25.8点、5.0リバウンド、2.4アシストにフィールドゴール成功率50.2%、3ポイント成功率46.2%(平均5.0本成功)と素晴らしいプレーを披露している。

 そんな33歳のベテランはブッカーをはじめ、ジェームズ・ハーデン(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)やデマー・デローザン(シカゴ・ブルズ)といったリーグ有数の好敵手と対峙することが良い刺激になっているという。

「僕は最高な2番たち(SG)と対戦できる機会を大切にしている。ブック、ハーデン、デマー。自分のポジションのベストプレーヤーとマッチアップすることで、ベストを引き出してくれる。競争を好む者として、そういった機会を捜し求めているんだ」
 
 トンプソンにとって、サンズのトップスコアラーを務めるブッカーは同じポジションのライバルの1人であり、彼と対峙することはモチベーションアップにもつながるのだろう。

 なお、ウォリアーズは15日にロサンゼルス・クリッパーズに126-134で敗れ、今季ワーストのアウェー9連敗。

 試合はステフィン・カリーがゲームハイの50得点に6アシスト、2スティール、ジョーダン・プールが19得点、5アシストをあげたものの、トンプソンはフィールドゴール成功率37.5%(6/16)の計15得点に終わった。

 この日を終え、ウォリアーズはウエスタン・カンファレンス6位の36勝34敗(勝率51.4%)で7位のミネソタ・ティンバーウルブズ(35勝35敗/勝率50.0%)とはわずか1ゲーム差、プレーイン圏内の10位ロサンゼルス・レイカーズ(34勝36敗/勝率48.6%)とも2ゲーム差となっている。

 今季敵地で7勝27敗と大きく負け越しているウォリアーズは、このクリッパーズ戦からアウェー5連戦がスタート。チームは17日にアトランタ・ホークス、翌18日にメンフィス・グリズリーズ、20日はヒューストン・ロケッツ、22日にはマブズとの対戦が組まれている。

 苦手とする敵地での連敗ストップには主砲カリーの活躍はもちろん、トンプソンの爆発も重要なカギになりそうだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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