今季フランチャイズ2度目の連覇に挑んだ王者のゴールデンステイト・ウォリアーズは、プレーオフ1回戦で第3シードのサクラメント・キングスを4勝3敗で撃破。しかしカンファレンス・セミファイナルでは第7シードのロサンゼルス・レイカーズに2勝4敗で敗れ、今季を終えた。
ウォリアーズはボブ・マイヤーズGM(ゼネラルマネージャー)が6月末で契約満了、選手ではドレイモンド・グリーンとドンテ・ディヴィンチェンゾの来季契約がプレーヤーオプション、ジョナサン・クミンガとモーゼス・ムーディーのチームオプション、ジャマイケル・グリーン、アンドレ・イグダーラが制限なしフリーエージェント(FA)となる。
そうしたなか、『The Athletic』のティム・カワカミ氏のポッドキャスト番組“The TK Show”へスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)が出演。
カーが指揮官へ就任した2014-15シーズン以降、ウォリアーズは6度NBAファイナルに進み、4度の優勝を達成。その間、プレーオフではウエスタン・カンファレンスのチームに対して19シリーズ連続で負けなしと圧倒的な強さを誇ったが、今年レイカーズに敗れたことで記録は途切れることとなった。
それでも指揮官は、今年のプレーオフでポジティブな要素があったと話していた。
「ディフェンスだ。我々は、プレーオフで13試合プレーし、ベストなディフェンシブチームの1つだった。レイカーズとのシリーズが終わった時点で、このチームは2位に立っていた。我々のディフェンスは素晴らしかったと思う」
今季、ウォリアーズのディフェンシブ・レーティングはリーグ14位の113.4だったが、プレーオフ1回戦では、レギュラーシーズンでオフェンシブ・レーティング1位の118.6を残したキングスを111.1に封じ込めた。カンファレンス準決勝では114.5に悪化したものの、オールスター後に116.2を残したレイカーズのオフェンスもスローダウンさせた。
ウォリアーズのディフェンスがプレーオフで強化された要因についてカーHCは、シーズン途中に昨季優勝メンバーのゲイリー・ペイトン二世を呼び戻したこと、そして2月中旬から家族の事情で離脱していたアンドリュー・ウィギンズが復帰したことだと語る。
「ゲイリー(とウィギンズ)が戻り、すべてを変えたのは明らかだ。チャンピオンシップを勝ち獲るには(攻守両面に秀でた)2WAYチームでなければいけない。我々はそのことを十分理解している。ここ数年、我々はその重要性を何度も目にしてきた。だからこそ、ディフェンスは今シーズンの我々にとって最も大きな問題となっていた。
我々がサクラメントを倒し、レイカーズ相手に6戦まで持ち込んだ背景には、ディフェンスがあったんだ。そのことが、次のシーズンに向けて私へ希望を与えてくれるものだった。我々はオフェンス面において、多くのことを整理していくことが必要だと思う。ただ、ディフェンスについては本当に勇気づけられた」
ペリメーターのディフェンスで絶大な貢献を見せたウィギンズとペイトン二世は来季も契約下におり、オフにD・グリーンを呼び戻すことができれば、来季もこの守備力をキープすることは可能だろう。
今季は結果を残せなかったものの、ステフィン・カリー率いるウォリアーズがこのまま覇権争いから脱落することは考えにくい。このオフシーズンを有効に使い、再び優勝を狙えるチームを作り上げるに違いない。
文●秋山裕之(フリーライター)
【PHOTO】プレーでもルックスでもファンを魅了!NBA史上最高のシューター、ステフィン・カリーの厳選ショット!
ウォリアーズはボブ・マイヤーズGM(ゼネラルマネージャー)が6月末で契約満了、選手ではドレイモンド・グリーンとドンテ・ディヴィンチェンゾの来季契約がプレーヤーオプション、ジョナサン・クミンガとモーゼス・ムーディーのチームオプション、ジャマイケル・グリーン、アンドレ・イグダーラが制限なしフリーエージェント(FA)となる。
そうしたなか、『The Athletic』のティム・カワカミ氏のポッドキャスト番組“The TK Show”へスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)が出演。
カーが指揮官へ就任した2014-15シーズン以降、ウォリアーズは6度NBAファイナルに進み、4度の優勝を達成。その間、プレーオフではウエスタン・カンファレンスのチームに対して19シリーズ連続で負けなしと圧倒的な強さを誇ったが、今年レイカーズに敗れたことで記録は途切れることとなった。
それでも指揮官は、今年のプレーオフでポジティブな要素があったと話していた。
「ディフェンスだ。我々は、プレーオフで13試合プレーし、ベストなディフェンシブチームの1つだった。レイカーズとのシリーズが終わった時点で、このチームは2位に立っていた。我々のディフェンスは素晴らしかったと思う」
今季、ウォリアーズのディフェンシブ・レーティングはリーグ14位の113.4だったが、プレーオフ1回戦では、レギュラーシーズンでオフェンシブ・レーティング1位の118.6を残したキングスを111.1に封じ込めた。カンファレンス準決勝では114.5に悪化したものの、オールスター後に116.2を残したレイカーズのオフェンスもスローダウンさせた。
ウォリアーズのディフェンスがプレーオフで強化された要因についてカーHCは、シーズン途中に昨季優勝メンバーのゲイリー・ペイトン二世を呼び戻したこと、そして2月中旬から家族の事情で離脱していたアンドリュー・ウィギンズが復帰したことだと語る。
「ゲイリー(とウィギンズ)が戻り、すべてを変えたのは明らかだ。チャンピオンシップを勝ち獲るには(攻守両面に秀でた)2WAYチームでなければいけない。我々はそのことを十分理解している。ここ数年、我々はその重要性を何度も目にしてきた。だからこそ、ディフェンスは今シーズンの我々にとって最も大きな問題となっていた。
我々がサクラメントを倒し、レイカーズ相手に6戦まで持ち込んだ背景には、ディフェンスがあったんだ。そのことが、次のシーズンに向けて私へ希望を与えてくれるものだった。我々はオフェンス面において、多くのことを整理していくことが必要だと思う。ただ、ディフェンスについては本当に勇気づけられた」
ペリメーターのディフェンスで絶大な貢献を見せたウィギンズとペイトン二世は来季も契約下におり、オフにD・グリーンを呼び戻すことができれば、来季もこの守備力をキープすることは可能だろう。
今季は結果を残せなかったものの、ステフィン・カリー率いるウォリアーズがこのまま覇権争いから脱落することは考えにくい。このオフシーズンを有効に使い、再び優勝を狙えるチームを作り上げるに違いない。
文●秋山裕之(フリーライター)
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