バスケW杯

「なぜ空席があるんだ?」日本代表初戦の“ガラガラ会場”に識者らが反応!『チケット完売』に疑心暗鬼「スポンサー?政治的?」【バスケW杯 】

THE DIGEST編集部

2023.08.27

日本のW杯開幕戦、コート外で思いも寄らない問題が噴出した。(C)Getty Images

 コート外で思わぬ波紋が広がっている。

 日本、フィリピン、インドネシアの3か国共催で開幕した「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」 。8月25日、2大会連続6回目の出場となった日本(世界ランキング36位)は1次グループ初戦でドイツ(同11位)と激突し、63-81で敗れた。

 重要な初戦。日本は大黒柱の渡邊雄太が攻守で奮闘するが、NBAプレーヤーを揃えるドイツの地力が勝り、ゲームは18点差で完敗。日本は後半粘りのある戦いを見せるも、悔しい黒星発進となった。

 会場の沖縄アリーナは世界トッププレーヤーの一瞬のスピードと躍動感あるテクニックに興奮し、大きな盛り上がりを見せたが、ひとつ気がかりな光景があった。この日の観衆は6397人。国内販売の入場券はほぼ完売したはずが、日本ベンチの正面中央の席には誰も座っていないブロックがあるなど、スタンドは空席が目立った。試合後、日本代表のトム・ホーバスHCはホームアドバンテージの雰囲気作りには満足する一方で、空席が目立ったことに苦言を呈した。

 さらに翌日には、ドイツ戦で20得点の活躍だった渡邊が自身のX(旧ツイッター)に「昨日の試合チケットは完売で、チケット欲しくても手に入らなかったって人たくさんいるって聞いてるのに、ベンチ前の席ガラガラだったの意味がわからなすぎる」と綴り、怒りを露にした。続けて「大人の事情らしいけど、来ない人にチケット配るなら、ほんとに来たい人に売ってあげるべきでしょ」と訴え、ガラガラの観客席の写真も一緒にアップした。
 
 予想もしない問題に国内外の識者らも、さまざまな反応を示している。まず、FIBA国際公認代理人の肩書を持ち、プロバスケットボール『B.LEAGUE』の解説を務めるバスケットボールコメンテーターの井口基史氏は26日、この件をXに投稿した。

 すべて英文で綴られており、「"完売!?"問題が注目されている。ワールドカップ沖縄大会の日本ラウンド開幕戦、ファンやメディア、そして選手たちはチケットが完売しているはずの高級席エリアに、なぜこんなにも空席があるのか不思議に感じた」と記し、「スポンサー?エグゼクティブ?政治的?」と疑問を投げかけている。

 ほかにも、NBAデンバー・ナゲッツの元番記者で、米経済誌『Forbes』やコロラド州デンバーに本拠地を置く『BSN Denver』などに寄稿しているジョエル・ラッシュ氏は「W杯が開催されている今の時間は、沖縄にいることをぜひ楽しんでほしい」と呟き、今後満員のなかでの試合に期待を寄せた。

 開催国の初戦とは思えない状況に、海外メディアの反応も決して小さくない。27日には、日本は世界ランク24位のフィンランドと第2戦を戦う。試合もさることながら、アリーナをブースターで埋めることができるのか。コート内外で、日本が早くも正念場を迎えている。

構成●THE DIGEST編集部

【画像】「意味がわからなすぎる」渡邊雄太が憤怒した日本のW杯開幕戦"ガラガラ"スタンドの様子

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【画像】「意味がわからなすぎる」渡邊雄太が憤怒した日本のW杯開幕戦”ガラガラ”スタンドの様子

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