WOWOWでは、11月11日(土)の午後0時から渡邊雄太が所属するフェニックス・サンズと八村塁が所属するロサンゼルス・レイカーズの試合を生中継する。今季2度目となる日本人所属チームの対決を前に、日本バスケットボール協会の技術委員会委員長で、WOWOWで解説を務める東野智弥さんに渡邊と八村の現状やNBAで活躍している理由など、技術委員長ならではの視点で語ってもらった。
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――10月27日に行なわれたサンズvsレイカーズの試合を解説されました。渡邊選手と八村選手も出場しましたが、振り返っていかがでしたか。
東野智弥(以下東野):サンズはビッグ3のうち、デビン・ブッカーとブラッドリー・ビールが欠場してケビン・デュラントしかおらず、(レイカーズは)ホームで負けられない状態での戦いでした。その中で、それほどプレー時間がなかったという印象ですが、渡邊も八村も出場することができました。
八村は最初の3ポイントを決めたところから、リズムに乗っていけそうな雰囲気がありました。渡邊はこのゲームに限っては、ブッカーとビールがいたほうが出られるのではないかと思わせる感じのゲームでした。渡邊は3ポイントを1本決めただけですが、ここぞという時には必ずシュートにいく姿勢があのポイントにつながったと思います。ディフェンスでもやはり良い部分を見せていました。八村は最初の3ポイントを決めたところから、リズムに乗っていけそうな雰囲気がありました。数字と存在感というところでは、渡邊と八村はもう証明しているので、この試合は新たな展開の序章だったように思います。
――シーズンは始まったばかりですが、渡邊選手はいかがでしょうか。
東野:やるべきことをやって、シュートを打つ時は打っている。あとはゾーンに入るというか、あんまり考えすぎずにやる姿がいつ見られるのだろうなと思っています。今もローテーションに入っている意識はあるので、「シュートを入れなければ」と少し力が入りすぎていると思うので、ゾーンに入るタイミングを見られたら面白いなと思っています。そうすれば、出場時間がもっと伸びるし、平均得点も10点くらいにいってもおかしくないです。渡邊と八村の2人が上り詰めてくれると、より楽しみが増えますね。
――八村選手のここまでのパフォーマンスについていかがでしょうか。
東野:準備が十分にできてシーズンに入ったと思います。ただ、リズムに乗れてないという感じがするし、リズムに乗ろうとした時に「脳震とうプロトコル(故障者リスト)」に入らないといけなかった。ちょっとアンラッキーのところもありますけど、今日(11月7日)もシュート練習コーチと一緒にやっている姿を見ると、すごくリラックスしている感じがするし、(2連敗しているので)「助けてもらえる」というレブロン(ジェームズ)の悲痛な声に、八村がどう応えられるかがポイントです。
ここまでの3試合を見ていると、彼の強さが増したということと、シュートに対する自信、そしてバリエーションが増えている感じがします。トランジションでもレブロンがボールを持つので、自分は走ればいいっていうような思い切りの良さが出たらどんどん良くなっていくと思います。そのあたりが今後の楽しみです。今のレイカーズはフィジカルの強い選手を必要としています。その穴を埋められるかが、彼の課題になってくると思います。
八村の武器は、アイソレーションできるし、シュートも上手いしミドルレンジのゲームの安定性が出てきたということ。あとはレブロンとの関係性もプラスに働いていくと思います。これからのレイカーズのカギを握ると言っても過言ではないと思います。
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――10月27日に行なわれたサンズvsレイカーズの試合を解説されました。渡邊選手と八村選手も出場しましたが、振り返っていかがでしたか。
東野智弥(以下東野):サンズはビッグ3のうち、デビン・ブッカーとブラッドリー・ビールが欠場してケビン・デュラントしかおらず、(レイカーズは)ホームで負けられない状態での戦いでした。その中で、それほどプレー時間がなかったという印象ですが、渡邊も八村も出場することができました。
八村は最初の3ポイントを決めたところから、リズムに乗っていけそうな雰囲気がありました。渡邊はこのゲームに限っては、ブッカーとビールがいたほうが出られるのではないかと思わせる感じのゲームでした。渡邊は3ポイントを1本決めただけですが、ここぞという時には必ずシュートにいく姿勢があのポイントにつながったと思います。ディフェンスでもやはり良い部分を見せていました。八村は最初の3ポイントを決めたところから、リズムに乗っていけそうな雰囲気がありました。数字と存在感というところでは、渡邊と八村はもう証明しているので、この試合は新たな展開の序章だったように思います。
――シーズンは始まったばかりですが、渡邊選手はいかがでしょうか。
東野:やるべきことをやって、シュートを打つ時は打っている。あとはゾーンに入るというか、あんまり考えすぎずにやる姿がいつ見られるのだろうなと思っています。今もローテーションに入っている意識はあるので、「シュートを入れなければ」と少し力が入りすぎていると思うので、ゾーンに入るタイミングを見られたら面白いなと思っています。そうすれば、出場時間がもっと伸びるし、平均得点も10点くらいにいってもおかしくないです。渡邊と八村の2人が上り詰めてくれると、より楽しみが増えますね。
――八村選手のここまでのパフォーマンスについていかがでしょうか。
東野:準備が十分にできてシーズンに入ったと思います。ただ、リズムに乗れてないという感じがするし、リズムに乗ろうとした時に「脳震とうプロトコル(故障者リスト)」に入らないといけなかった。ちょっとアンラッキーのところもありますけど、今日(11月7日)もシュート練習コーチと一緒にやっている姿を見ると、すごくリラックスしている感じがするし、(2連敗しているので)「助けてもらえる」というレブロン(ジェームズ)の悲痛な声に、八村がどう応えられるかがポイントです。
ここまでの3試合を見ていると、彼の強さが増したということと、シュートに対する自信、そしてバリエーションが増えている感じがします。トランジションでもレブロンがボールを持つので、自分は走ればいいっていうような思い切りの良さが出たらどんどん良くなっていくと思います。そのあたりが今後の楽しみです。今のレイカーズはフィジカルの強い選手を必要としています。その穴を埋められるかが、彼の課題になってくると思います。
八村の武器は、アイソレーションできるし、シュートも上手いしミドルレンジのゲームの安定性が出てきたということ。あとはレブロンとの関係性もプラスに働いていくと思います。これからのレイカーズのカギを握ると言っても過言ではないと思います。