専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
NBA

「ドレイモンド不在の方がいいプレーができている」識者がウォリアーズにグリーンのトレードを推奨「決別すべき関係」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2024.01.09

昨夏にウォリアーズと再契約を結んだグリーンだが、今季は2度の出場停止処分を受けるなどトラブルが目立っている。(C)Getty Images

昨夏にウォリアーズと再契約を結んだグリーンだが、今季は2度の出場停止処分を受けるなどトラブルが目立っている。(C)Getty Images

 現地時間2023年12月12日(日本時間13日)のフェニックス・サンズ戦で、ユスフ・ヌルキッチの顔を殴打してリーグから無期限の出場停止処分を科されたゴールデンステイト・ウォリアーズのドレイモンド・グリーンの復帰が間近に迫っている。NBAは1月6日に処分の解除を発表。チームもグリーンの合流を発表し、今週末の試合から復帰すると言われているが、有名アナリストはグリーンのトレード放出を推奨している。

 グリーンはキャリア12年間でリーグ優勝4回、オールディフェンシブ1stチーム選出4回、17年には最優秀守備選手賞を受賞するなど、ステフィン・カリー、クレイ・トンプソンと並ぶウォリアーズ黄金期の中核として活躍してきた。

 その一方で、フレイグラントファウルの常習犯でもあり、今季もすでに退場3回を経験。11月のクリーブランド・キャバリアーズ戦でテクニカルファウル2回、ミネソタ・ティンバーウルブズ戦ではルディ・ゴベアに見舞ったヘッドロックが問題視され、5試合の出場停止処分を喰らった。

 そして、前述のサンズ戦の第3クォーター、グリーンはポジション争いをしていたヌルキッチの顔面を殴打。フレイグラントファウル2をコールされて退場処分を受け、さらにスポーツマンとしてふさわしくない過去の行為の数々も考慮し、NBAから無期限の出場停止処分が科された。

 欠場試合数が12に及んだ1月6日、NBAはグリーンの出場停止処分の解除を発表。ウォリアーズはグリーンのチーム復帰を発表し、7日から練習施設を利用。『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者によれば、実戦復帰まで約1週間の強化期間が必要だという。
 
 出場停止処分の期間中、NBA、ウォリアーズ、全米バスケットボール選手協会の代表者、カウンセラーとビデオ面談を繰り返してきたとされるグリーン。チームは12月下旬から負けが混んでおり、グリーン復帰による巻き返しが期待されるが、スポーツアナリストのビル・シモンズは、自身がホストを務めるポッドキャスト番組『The Bill Simmons Podcast』で、ウォリアーズ一筋で過ごしてきたベテランの放出を推奨している。

「彼ら(ウォリアーズ)がドレイモンドをトレードすると思ったことはなかったが、今はそれが起こると思う。ドレイモンド不在の方がいいプレーができている、あまりにいろいろなことが起こりすぎた。現時点で決別すべき関係だと思う。ドレイモンドは……どこかは分からないが、他チームで真価を発揮するだろう」

 もっとも、今年3月に34歳となるグリーンは今季の年俸が2230万ドル(約32億2000万円)で、2025-26シーズン終了まで現行契約(26-27シーズンはプレーヤーオプション)が残っている。『ESPN』のザック・ロウ記者は、「ドレイモンドは今、トレードをするのが非常に難しい選手だ。『引き受けるには荷が重い』と思うチームがあると考えるべきだ」と見解を述べている。

 戦列復帰後も、グリーンの周辺はしばらく騒がしくなりそうだ。

構成●ダンクシュート編集部

「人間は誰しも過ちを犯すもの」出場停止中のグリーンに“悪童”ワールドピースがメッセージ「彼に手を差し伸べたい」<DUNKSHOOT>

ジョージが“無期限出場停止”のグリーンへの安易な批判に釘「彼がクレイジーな人間かのように描かれているのは気に入らない」<DUNKSHOOT>

「組織として怒鳴りつけないと」KGがグリーンと“本気で向き合わない”ウォリアーズにダメ出し「本気で話すことを恐れている」<DUNKSHOOT>
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号