専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
NBA

「彼が役割を果たさなければ、ブルズは優勝できなかった」『ザ・ラストダンス』未登場のロングリーを球団OBが称賛<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2024.01.10

ロングリー(左)は218㎝の長身を生かしたブロックやリバウンドだけでなく、正確なミドルシュートやパスでも貢献。ピッペン(右)やジョーダンを支えた。(C)Getty Images

ロングリー(左)は218㎝の長身を生かしたブロックやリバウンドだけでなく、正確なミドルシュートやパスでも貢献。ピッペン(右)やジョーダンを支えた。(C)Getty Images

 1990年代に2度の3連覇を果たしたシカゴ・ブルズは、フランチャイズの歴史を通して特別な貢献をした過去の選手たちやコーチ陣、フロントオフィスで尽力した者たちを表彰して称える「リング・オブ・オナー」の表彰式を、現地時間1月11日(日本時間12日)と翌12日に本拠地ユナイテッド・センターで行なう。

 そんななか、96~98年にチームで先発センターを務めたオーストラリア出身のルーク・ロングリーを、OBのホーレス・グラントが称賛している。

 ブルズはマイケル・ジョーダン&スコッティ・ピッペンを軸に1991~93年に3連覇を果たしたのに続き、ジョーダンが最初の現役引退から復帰した翌年の96~98年にピッペン、デニス・ロッドマンとの“三銃士”で再び3連覇を達成。1990年代のNBAはブルズを中心に回っていたと言っても過言ではなかった。

 ブルズの1997-98シーズンの舞台裏を追ったドキュメンタリー『ザ・ラストダンス』は、コロナ禍の2020年に公開され大きな話題となった。ジョーダンが必要以上に好意的に描かれていたことにピッペンが異議を唱えた一方、同シーズンに自己ベストの平均11.4点、5.9リバウンド、2.8アシスト、1.1ブロックを記録したロングリー(1994年2月~99年1月まで在籍)がドキュメンタリー内に登場しなかったことを疑問視する声も多かった。

『ラストダンス』のジェイソン・ヘーヒル監督は当時、「ルーク(ロングリー)のシーンを好んでカットしたわけではない。予算上の都合でやむを得なかった。ルークのインタビューがなくて、オーストラリアの視聴者の皆さんには申し訳ない」と弁明していた。
 
 そのロングリーは、ブルズのリング・オブ・オナー対象となる1995-96シーズンのチームの一員だが、1991~93年の前期3連覇に貢献したグラントがオーストラリア・ブリスベンの地元紙『クーリエ・メール』のインタビューで、数か月間だけ共闘した元チームメイトの重要性を説いている。

「『ザ・ラストダンス』のドキュメンタリーで、ルークがふさわしいスポットライトや評価を得られなかったのは残念だった。彼はやるべきことをやった。彼が役割を果たさなければ、ブルズは優勝できなかった。ルークはシュートをブロックし、リバウンドを取る、我々が必要としていたセンターのピースだった」

 ジョーダン&ピッペンという超強力デュオがいるなかで、グラントはオーストラリア出身のロングリーと気が合ったという。

「ルークは『人生は短いのだから、些細なことに腹を立てている暇はない』と教えてくれる。彼のそういうところが好きだ。ルークがブルズのためにしてくれたのは得点やリバウンドだけでなく、ロッカールームが騒がしい時、心を落ち着かせる影響力があった。それが彼が私にとって最高のチームメイトの1人だった所以だ。試合後にはよく食事に行き、アメリカとオーストラリアの文化について語り合ったものだ。最も謙虚で、優しい人間。今でも仲がいいし、気が合うんだ」

 グラントは今年2月、ピッペンらとともに講演ツアーでオーストラリアのメルボルンやシドニーを訪問予定。「突然、講演ツアーのアイデアが浮かんだんだ。素晴らしいショーになるだろうね」と、ロングリーとの友情を窺わせていた。

構成●ダンクシュート編集部

「誰も試合なんて見ない」ジョーダン&ピッペンの再会が噂される式典にバークレーが興味津々!「当日が待ち切れないね」<DUNKSHOOT>

冷戦状態にあるジョーダン&ピッペンに“復縁”のチャンス?“Xデー”はブルズ・レジェンドが集結する来月11日!<DUNKSHOOT>

ジョーダン&ピッペンのブルズ黄金デュオは“冷戦状態”も、ロッドマンは楽観視?「最終的には上手くいくだろう」<DUNKSHOOT>
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号