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NBA

ウルブズとの“東西頂上決戦”を制したセルティックス。テイタムは「勝利を助けることができるなら、どんなことだってやるさ」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.01.11

両チーム最多45得点、そのうち第4Qと延長で26得点と爆発したテイタムの活躍で、セルティックスが首位対決を制した。(C)Getty Images

両チーム最多45得点、そのうち第4Qと延長で26得点と爆発したテイタムの活躍で、セルティックスが首位対決を制した。(C)Getty Images

 NBAは現地時間1月10日、イースタン・カンファレンスとウエスタン・カンファレンスの東西トップチームが激突。ウエスト1位の26勝10敗(勝率72.2%)と好調のミネソタ・ティンバーウルブズが、イースト首位&リーグベストの28勝8敗(勝率77.8%)を誇るボストン・セルティックスのホーム、TDガーデンへ乗り込んだ。

 ウルブズはルディ・ゴベア、セルティックスはクリスタプス・ポルジンギスの両ビッグマンが欠場するなか、試合は延長にもつれる好ゲームに。最終的にホームのセルティックスが、127-120で“東西頂上決戦”を制した。

「僕らはこういう瞬間を生きている。チームの勝利を助けることができるなら、どんなことだってやるさ。ホームで負けるわけにはいかなかった。僕らはまだ(ホームで)無敗だ。ファンの皆がついているし、エナジーも高まっていた。最後まで楽しいゲームだったよ」

 試合後、地元メディア『NBC Sports Boston』にそう語ったジェイソン・テイタムは、この試合で今季最多に並ぶ45得点の大暴れ。

 セルティックスは第4クォーター残り2分半を切って7点ビハインド(102-109)を背負っていたが、テイタムがレイアップ、ステップバックスリー、フリースロー1本で連続6得点をあげると、残り25秒にドリュー・ホリデーの3ポイントが決まって逆転に成功。その後ウルブズのアンソニー・エドワーズがフリースロー2本を決めて延長に持ち込むも、ラスト5分間もテイタムが躍動する。残り51.0秒に5点リードへと広げる値千金の3ポイントを決めるなど、延長だけでウルブズの総得点(9)を上回る12得点を叩き出した。
 
「多くを学べたよ。僕らが本当にいいチームなのはわかっている。そしてやるべきことがまだたくさんあることもね。しかしフロアの両エンドで正しくプレーすれば、僕らを倒すことはものすごく難しいのさ」とテイタム。

 セルティックスはテイタムのほか、ジェイレン・ブラウンが35得点、11リバウンド、2スティール、ホリデーが12得点、5リバウンド、4アシスト、2スティール、デリック・ホワイトが9得点、6リバウンド、6アシスト、先発入りしたベテランのアル・ホーフォードが9得点、8リバウンド、5アシストと続いた。

 一方、接戦を落としたウルブズはエドワーズが29得点、6リバウンド、カール・アンソニー・タウンズが25得点、13リバウンド、6アシスト、2スティール、ナズ・リードが19得点、10リバウンド、3ブロックを記録。リーグ首位相手に善戦したものの、セルティックスが同じく延長戦の激闘となった昨年11月6日(ホームのウルブズが114-109で勝利)の “リベンジ”を果たした。

「僕らはアンソニー・エドワーズという若きスーパースターと対戦している。彼にとっては自身の素晴らしさを見せつける絶好の機会だが、僕の頭の中にあったのは『今夜はそうさせない』ということだった」と、ブラウンは振り返った。

 今季成績を29勝8敗(勝率78.4%)としたセルティックスは、ここまでホームで18戦無敗。開幕からの記録としてはNBA歴代最高のホーム戦績となる40勝1敗を叩き出した1985-86シーズンでも達成できなかったことで、1957-58シーズンに樹立したホーム開幕17連勝のフランチャイズ記録を塗り替えてみせた。

 シーズンはまもなく折り返し地点に到達するが、難攻不落のホームコートで躍進中のウルブズを打ち砕いたことで、セルティックスの自信はさらに増しているに違いない。

文●秋山裕之(フリーライター)
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