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ハリバートンがオールスターMVP級の活躍を見せた裏にシャックあり?「パスせず試合を支配しろ」の助言に本人は苦笑い<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.02.19

シャック(右)のアドバイスが利いたか、ハリバートン(左)はオールスターでMVP級の活躍を見せた。(C)Getty Images

 現地時間2月18日(日本時間19日、日付は以下同)にインディアナ州インディアナポリスにあるゲインブリッジ・フィールドハウスで開催されたNBAオールスターゲームは、イースタン・カンファレンスが歴代最高得点を更新する211得点を奪い、最終スコア211-186でウエスタン・カンファレンスを下した。

 両チーム合わせてファウルはわずか3つ、フリースローは計5本という展開のなか、ウエストは60本のアシストに加えてペイントエリアで100得点を奪い、イーストは97本の3ポイントを放って42本(成功率43.3%)を決めた。

 ウエストではカール・アンソニー・タウンズ(ミネソタ・ティンバーウルブズ)が歴代3位タイの50得点を記録も、イーストのデイミアン・リラード(ミルウォーキー・バックス)がハーフコートショットを含む計11本の長距離砲を沈め、39得点、6アシストをマークしてMVPに選出。

 開催地インディアナに本拠地を置くペイサーズのタイリース・ハリバートンも見事なパフォーマンスを見せた。開始約2分で3ポイントを決めると、「落とすまで打ち続けようとしただけ」と本人が振り返ったように、その後も4本立て続けに長距離砲を叩き込んで会場を盛り上げた。

 最終的に10本の3ポイントを決めて計32得点に7リバウンド、6アシストをマーク。試合中にはエルボーパスを繰り出すなど持ち前のパスセンスも光っただけに、会場に集まったペイサーズファンは、ホスト役のハリバートンのMVPを期待していただろう。
 
 ちなみに、この日の試合前のウォームアップで、『TNT』のシャキール・オニール(元ロサンゼルス・レイカーズほか)が、マイクをつけていたハリバートンへこんな言葉を投げかけていた。

「お前にアドバイスしてやるよ、兄弟。ここはお前の街なんだから、パスせずに試合を支配してしまえ。そしてMVPを勝ち獲って帰るんだ。お前のことは誰もが知っている。お前がどんなヤツかもわかっている。今夜は遠慮なんてせずにゲームを支配するんだ。トロフィーを家に持ち帰るんだ。いま君はそう考えるべきだ」

 当初は笑顔を見せていたハリバートンも、途中から苦笑いへと変わり、「シャック、僕の持ち味がパッシングってこと知ってるよね?」と聞き返したが、シャックはお構いなしに言い聞かせていた。

 もしかすると、ハリバートンが試合序盤に見せた3ポイントショーは、シャックの"アシスト"があったからかもしれない。

文●秋山裕之(フリーライター)

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