2023-24シーズンのMVPは、ニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)、ルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)、シェイ・ギルジャス・アレキサンダー(オクラホマシティ・サンダー)、ヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)、ジェイソン・テイタム(ボストン・セルティックス)らが有力候補と目されている。いずれもリーグを代表する実力者だが、元NBA選手のギルバート・アリナスは、テイタムとドンチッチに厳しい見解を突きつけた。
アリナスは自身がホスト役を務めるポッドキャスト番組『Gil's Arena』で、現代NBAに浸透している“ダブルスタンダート”に物申す形でヒートアップ。まずは“アメリカ人選手ではNO.1”の呼び声も高いテイタムに対して牙を剥いた。
「ジェイソン・テイタムはスーパースターにはなれない。25歳でチャンピオンシップを手にすることができなかったからね。まだ若い(26歳)けど、22~24歳でチャンピオンになるチャンスがあった。フランチャイズを担う選手なのだから、さらに偉大に、カリスマ性を持たないといけない」
テイタムは平均30.1点を奪った昨季を含め、2年連続でオールNBA1stチームに選出されており、今季も72試合に出場してリーグ7位の平均27.0点をマーク。その一方で、2022年に初めてファイナルに進出するもゴールデンステイト・ウォリアーズに敗れ、昨季もカンファレンス決勝でマイアミ・ヒートに屈し、7年目でまだ優勝には手が届いていない。
そして、アリナスが触れたもう1人がドンチッチだ。6年目を迎えたスロベニア出身の25歳は、歴代9位の通算トリプルダブル76回とオールラウンドなプレーでオールNBA1stチームに4年連続で選出中。今季は平均33.8点をあげ、自身初の得点王を見据えるなど、成長を続けている。しかし、ドンチッチはあくまで“攻撃偏重”の選手だとアリナスは説き、ジェームズ・ハーデン(ロサンゼルス・クリッパーズ)を同タイプに挙げている。
「ルカはマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)と比較されるが、彼はジェームズ・ハーデンだ。たくさん得点は重ねるが、ディフェンスはまったくしない男。ワンサイド(ひとつのことだけをやる)プレーヤーで、スタッツをキープしている。ルカは得点においてハーデンより上と言えるかい?
同じカテゴリーでハーデンより優れたスコアラーだと主張することもできない。でも、ルカはネクストMJ(ジョーダン)と考えられている。ディフェンスもオフェンスもこなしたMJだ。ラリー・バード(元ボストン・セルティックス)とルカ、どちらが優れているか、と議論されるべきだ」
今年3月、「今はNBAではなく、ヨーロッパのスタイルだ」と主張し、守備の強度不足の改善案を問われると、「すべてのヨーロッパ出身選手を排除しろ」とあまりにも極端な意見を述べていたアリナス。
それでも、今回は「ヨーロッパ出身でいい選手がいる。直近ではヤニス(アデトクンボ/ギリシャ)とジョーカー(ヨキッチ/セルビア)が優勝している」と語っており、欧州出身選手を全く評価していないというわけではないようだ。
構成●ダンクシュート編集部
「数字は下がるべき」初の得点王を視野に入れるドンチッチにバークレーがダメ出し「タレントがいなかった頃と同じプレーをしている」<DUNKSHOOT>
「自分がベストプレーヤーだと心の底から信じている」名門セルティックスのエース、テイタムが見せる覇権奪取への自信<DUNKSHOOT>
「称賛はもういらない」テイタムが見据えるはセルティックス18度目の優勝のみ「人々に認められなくてもいい」<DUNKSHOOT>
アリナスは自身がホスト役を務めるポッドキャスト番組『Gil's Arena』で、現代NBAに浸透している“ダブルスタンダート”に物申す形でヒートアップ。まずは“アメリカ人選手ではNO.1”の呼び声も高いテイタムに対して牙を剥いた。
「ジェイソン・テイタムはスーパースターにはなれない。25歳でチャンピオンシップを手にすることができなかったからね。まだ若い(26歳)けど、22~24歳でチャンピオンになるチャンスがあった。フランチャイズを担う選手なのだから、さらに偉大に、カリスマ性を持たないといけない」
テイタムは平均30.1点を奪った昨季を含め、2年連続でオールNBA1stチームに選出されており、今季も72試合に出場してリーグ7位の平均27.0点をマーク。その一方で、2022年に初めてファイナルに進出するもゴールデンステイト・ウォリアーズに敗れ、昨季もカンファレンス決勝でマイアミ・ヒートに屈し、7年目でまだ優勝には手が届いていない。
そして、アリナスが触れたもう1人がドンチッチだ。6年目を迎えたスロベニア出身の25歳は、歴代9位の通算トリプルダブル76回とオールラウンドなプレーでオールNBA1stチームに4年連続で選出中。今季は平均33.8点をあげ、自身初の得点王を見据えるなど、成長を続けている。しかし、ドンチッチはあくまで“攻撃偏重”の選手だとアリナスは説き、ジェームズ・ハーデン(ロサンゼルス・クリッパーズ)を同タイプに挙げている。
「ルカはマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)と比較されるが、彼はジェームズ・ハーデンだ。たくさん得点は重ねるが、ディフェンスはまったくしない男。ワンサイド(ひとつのことだけをやる)プレーヤーで、スタッツをキープしている。ルカは得点においてハーデンより上と言えるかい?
同じカテゴリーでハーデンより優れたスコアラーだと主張することもできない。でも、ルカはネクストMJ(ジョーダン)と考えられている。ディフェンスもオフェンスもこなしたMJだ。ラリー・バード(元ボストン・セルティックス)とルカ、どちらが優れているか、と議論されるべきだ」
今年3月、「今はNBAではなく、ヨーロッパのスタイルだ」と主張し、守備の強度不足の改善案を問われると、「すべてのヨーロッパ出身選手を排除しろ」とあまりにも極端な意見を述べていたアリナス。
それでも、今回は「ヨーロッパ出身でいい選手がいる。直近ではヤニス(アデトクンボ/ギリシャ)とジョーカー(ヨキッチ/セルビア)が優勝している」と語っており、欧州出身選手を全く評価していないというわけではないようだ。
構成●ダンクシュート編集部
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