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NBA

5か国のW杯代表選手が融合!快進撃を続ける“多国籍軍団”ウルブズにFIBAが脚光「誰が彼らを止められる?」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2024.05.09

アメリカ代表のエドワーズ(中央)を筆頭に、5か国の代表選手が中核をなす今季のウルブズ。快進撃はどこまで続くか。(C)Getty Images

アメリカ代表のエドワーズ(中央)を筆頭に、5か国の代表選手が中核をなす今季のウルブズ。快進撃はどこまで続くか。(C)Getty Images

 今季、球団史上2位の56勝をあげ、プレーオフでも6戦無敗と快進撃を続けるミネソタ・ティンバーウルブズ。好調の要因のひとつに、“多国籍化”が注目されている。

 ウルブズの中核を担うビッグ3、アンソニー・エドワーズ、ルディ・ゴベア、カール・アンソニー・タウンズの3人は、いずれも異なる国籍を持ち、昨夏のFIBAワールドカップ(W杯)で自国の代表としてプレーしている。

 アメリカ代表のエドワーズはW杯でチーム最多の平均18.9点をあげ、大会のベスト5に選出。今季の大活躍もあり、パリ五輪の代表にも選ばれている。フランス代表として10年のキャリアを誇るゴベアは、昨夏のW杯こそ1次ラウンド敗退に終わったものの、東京五輪の銀メダルに続き、今夏は地元パリでの金メダル獲得を目標に掲げている。

 タウンズはアメリカで生まれ育ち、実際に米国国籍も持つが、代表は母親の出身であるドミニカ共和国を選択。W杯では全勝で1次ラウンド突破に導き、自身は大会5位の平均24.4点をマークした。

 チームにはほかにも、初の銅メダルを獲得したカナダ代表のニキール・アレキサンダー・ウォーカーと、帰化選手として中国代表でプレーしたカイル・アンダーソンがいる。
 
 様々な個性の融合と、彼らを中心とした鉄壁のディフェンスでプレーオフでも勢いを増すばかりのウルブズ。これにはFIBA(国際バスケットボール連盟)もSNSで「INTERNATIONAL WOLVES」として5か国の代表選手たちの写真を並べ、「ティンバーウルブズはW杯の経験を生かし、順調にポストシーズンを勝ち進んでいる。誰が彼らを止められる?」とスポットライトを当てている。

 ちなみに、他チームを見てみても、今季は海外勢が中心のチームの躍進が目立つ。

 特にウエスタン・カンファレンスではその傾向が顕著で、トップシードのオクラホマシティ・サンダーはカナダ代表のシェイ・ギルジャス・アレキサンダーとルージェンツ・ドート、オーストラリア代表のジョシュ・ギディーと、先発5人のうち3人を占める。

 デンバー・ナゲッツはセルビア代表のニコラ・ヨキッチとカナダのジャマール・マレー(ともにW杯は不参加)の2枚看板。ダラス・マーベリックスはW杯得点王にも輝いたスロベニア代表のルカ・ドンチッチを軸に、オーストラリア代表のジョシュ・グリーンとダンテ・エクサム、カナダのドワイト・パウエル、ドイツのマキシ・クリバー(W杯不参加)らが控える。

 バスケ界では、本来オフシーズンにあたる夏の期間は代表活動を敬遠する選手も少なくない。そんななか、前述のウルブズの5人はいずれも各国代表としてフル稼働したあと、今季のレギュラーシーズンも全82試合に出場したアレキサンダー・ウォーカーを筆頭に、エドワーズとアンダーソンが79試合、ゴベアが76試合、タウンズが62試合に出場している。

 もちろん疲労の蓄積はあるだろうが、近年の海外勢の躍進を見ると、重圧のかかる舞台で短期決戦を経験することの重要性も感じられる。大会の盛り上がりのため、より多くのNBAスターが参加することを望むFIBAとしては、彼らの活躍は喜ばしい限りだろう。

構成●ダンクシュート編集部

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