NBA

「愚かな質問だ」ナゲッツ失意の敗戦にマローンHCが静かな怒り「シーズンが終わってしまったんだ」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2024.05.20

ナゲッツ失意の敗戦に、マローンHCは会見で「シーズンが終わってしまった」ことを強調した。(C)Getty Images

 デンバー・ナゲッツの連覇への挑戦は、道半ばで終わってしまった。

 現地時間5月19日(日本時間20日)に行なわれた、ミネソタ・ティンバーウルブズとのウエスタン・カンファレンス準決勝第7戦。ナゲッツは90-98で敗れ、プレーオフ敗退が決定した。

 つらい敗戦だった。第3クォーター開始直後には最大20点差をつけ、カンファレンス決勝への切符を掴みかけたと思われたが、わずか12分間でリードを溶かし、最終的には大逆転負け。試合後半はチーム全体でフィールドゴール14/39(成功率35.9%)、3ポイント4/21(成功率19.0%)と封じ込められ、わずか37得点に終わった。

 当然、選手やコーチ陣の失望は計り知れない。試合後、会見に臨んだマイケル・マローンHC(ヘッドコーチ)は、記者からの「20点リードしていたゲームでの敗戦を受け入れるのはどれだけ難しいことなのか?」という問いに対し、感情を押し殺しながらも「愚かな質問」と切って捨てた。
 
「次の質問だ。シーズンは終わってしまった。それがどれだけつらいことか。20点差がなんだ。君にはわからないだろうが、シーズンが終わってしまったんだ。シーズンが終わってしまった、それがつらい。愚かな質問だよ」

 怒りを爆発させることこそなかったものの、「シーズンが終わってしまった」という言葉を3度も繰り返したことから、マローンHCが胸の内にどれほどの悔しさを隠していたかがわかるだろう。

 とはいえ、この敗戦でナゲッツの未来が閉ざされたわけではない。ニコラ・ヨキッチやジャマール・マレーを筆頭に、主力の大半はまだ20代であり、来季も契約が残っている。今夏の補強で課題とされている選手層の薄さを改善できれば、来たる2024-25シーズンの優勝、そしてその後の連覇達成も決して不可能ではないはずだ。

構成●ダンクシュート編集部

【PHOTO】NBA最強の選手は誰だ?識者8人が選んだ21世紀の「ベストプレーヤートップ10」を厳選ショットで紹介!
NEXT
PAGE
【動画】失意の敗戦……ナゲッツvsウルブズ 第7戦ハイライト