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広島が"下克上"達成!王者・琉球を下し創設10年目で初優勝、Bリーグ7代目チャンピオンに。ファイナルMVPは23歳中村拓人が受賞<DUNKSHOOT>

萩原誠(ダンクシュート編集部)

2024.05.28

広島がBリーグ初制覇。23歳の司令塔・中村拓人が「日本生命ファイナル賞」に輝いた。(C)B.LEAGUE

 5月28日、横浜アリーナにてBリーグの年間王者を決める「日本生命 B.LEAGUE FINALS 2023-24」第3戦が行なわれ、広島ドラゴンフライズが琉球ゴールデンキングスに65-50で勝利。2勝1敗でシリーズを制し、創設10年目で初優勝を遂げた。

 互いに1勝ずつを取り合って迎えた運命の最終戦。序盤から両チームとも激しい肉弾戦を演じ、主導権の取り合いとなる。そのなかで立ち上がりから山崎稜、中村拓人らの3ポイントが決まった広島が、17-12とリードして第1クォーターを終える。

 続く第2クォーターは出だしからアウトサイドシュートの応酬に。広島が上澤俊喜、ケリー・ブラックシアーJr.、ニック・メイヨが立て続けに3ポイントを沈めれば、琉球も松脇圭志、岸本隆一のディープスリーで反撃。琉球は激しい守備からの速攻などで最大11点あった差を3点まで詰めるも、広島もリードを譲らず、35-29と6点差で折り返しとなった。
 
 後半、琉球は前半に無得点だった今村佳太の連続ゴールで早々に2点差に迫る。一方の広島もチャンピオンシップ絶好調の山崎の3ポイント、ドウェイン・エバンスのドライブなどで再び11点差に。その後は琉球も押し返し、第3クォーターは両チーム11点ずつを取り合って46-40で第4クォーターへ。

 勝負のラスト10分、メイヨの3ポイントで先手を取った広島は流れを渡さず、残り5分を切っても9点リードを保持。ここから中村の3ポイント、エバンスの連続得点で14点差まで広げると、守備でも最後まで強度を落とさず、激闘を制した。

 広島は攻守で奮闘したエバンスが最多の13得点、9リバウンド、3アシスト、中村が12得点とチームを牽引。2桁得点はこの2人にとどまったが、チーム一丸の守備で相手のフィールドゴール成功率を32.1%に封じ込めた。

 日本生命ファイナル賞は勝利した第2、3戦で平均12.5点(3戦平均10.0点)をマークした中村が受賞。チャンピオンシップMVPには8試合で平均13.9点、3ポイント成功率56.0%を記録した山崎が選ばれた。

 一方の琉球はヴィック・ローが16得点、今村が10得点、7リバウンド、ジャック・クーリーが9得点、7リバウンドを記録。しかし3ポイントがチーム全体で24本中4本(成功率16.7%)と当たりがこず、連覇の夢は叶わなかった。

構成●ダンクシュート編集部

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