専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
NBA

「僕らは一丸になってやり遂げたんだ」セルティックス加入1年目で頂点に立ったホリデーがプレーオフを総括<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.06.19

ホリデーは第2戦で26得点、11リバウンドの活躍で一時ファイナルMVPの候補に挙がるなど、“優勝請負人”として見事な活躍を披露した。(C)Getty Images

ホリデーは第2戦で26得点、11リバウンドの活躍で一時ファイナルMVPの候補に挙がるなど、“優勝請負人”として見事な活躍を披露した。(C)Getty Images

 6月17日(日本時間18日)にホームのTDガーデンで行なわれたNBAファイナル第5戦、ボストン・セルティックスはダラス・マーベリックスに一度もリードを許さず、最大26点差をつけて106-88で完勝した。

 今年のプレーオフ、セルティックスは16勝3敗(勝率84.2%)と圧倒的な強さでNBA史上最多の18回目の優勝を達成。現フォーマットでは、2016-17シーズンにゴールデンステイト・ウォリアーズが残した16勝1敗(勝率94.1%)に次ぐ好成績だった。

 今季セルティックスに加入し、ミルウォーキー・バックス時代の2021年以来2度目のリーグ制覇となったガードのドリュー・ホリデーはポストシーズンをこう振り返った。

「強烈だったね。みんなが僕たちへ期待していたこと、自分たちにできるのかどうか疑っていたことをやり切った。だからこのチームと組織に感謝している。僕らは一丸になってやり遂げたんだ」

 ジェイレン・ブラウン、ジェイソン・テイタム、デリック・ホワイト、アル・ホーフォード、クリスタプス・ポルジンギスと豪華な顔ぶれがロスターに並ぶなか、ホリデーはファイナルで平均14.4点、7.4リバウンド、3.8アシストにフィールドゴール成功率53.6%、3ポイント成功率42.1%、フリースロー成功率100%を記録。

 評価の高いディフェンスでも相手の得点源であるカイリー・アービングを苦しめ、スティールやブロック、絶妙なポジショニングで相手のチャンスの芽を摘むなど、多方面に渡ってセルティックスの勝利を助けた。
 
「試合を観ている人たちには、僕らが楽しんでいること、一緒にプレーすることが大好きなんだと映っているといいね。このチームは一枚岩になって優勝を成し遂げた。それが何よりも重要なことなんだ」(ホリデー)

 ホリデーはジョー・マズーラHC(ヘッドコーチ)への感謝も忘れなかった。

「彼は間違いなく僕のゲームを引き上げてくれた。これまでのチームで僕は点を取るか、ハンドラーを務めなければならなかった。けどここで(の役割)は常に試合へ出場すること、コーナースリーを決め切ること、リバウンドを奪うことだった。チームにはタレントが揃っていたから、そういったことがチームを助けることになったのさ」

 3ポイントを多用するセルティックスは、センターを含めた全選手が3ポイントラインの外に出てオフェンスをスタートさせるケースが多々ある。ただこの場合、全員がゴールから遠ざかるため、リバウンドで相手に主導権を握られるリスクもあった。

 しかし第5戦ではホリデーとホワイトがオフェンシブ・リバウンドを4本ずつ奪ってポゼッションを増やすなど見事な繋ぎ役もこなした。特にホリデーは15得点、4アシストにチームトップの11リバウンドと球際の強さが光った。

 テイタムとブラウンの成長、ホワイトの献身性、ポルジンギスの加入も確かに大きかったが、セルティックスのリーグ制覇は34歳のベテランの存在なくしてあり得なかっただろう。

文●秋山裕之(フリーライター)

「アルよりも優勝に値する選手なんていない」17年目、38歳で悲願達成のホーフォードを同僚が祝福「彼はすべてが最高」<DUNKSHOOT>

ファイナルMVPを逃したテイタムに悔しさは皆無。相棒ブラウンの受賞に「本当に嬉しい。その瞬間を分かち合えてよかった」<DUNKSHOOT>

【NBAファイナル】セルティックスが16年ぶり18回目のNBA制覇!ファイナルMVPは平均20.8点のブラウン!<DUNKSHOOT>
 
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号