中国で開催されていたバスケットボール「U-18女子アジアカップ」はオーストラリアの優勝で幕を閉じた。決勝で地元・中国と対峙して96-79で勝利し、2大会連続2度目の戴冠を果たしている。準決勝で中国に敗れた日本は韓国との3位決定戦を制し、銅メダルに輝いた。
【秘蔵写真】いまから6年前、小学6年生時のチャン・ツーユウに驚愕! すでに身長200cmを超えていた…
普段なら世界規模で注目されることがない同大会ながら、ひとつのニュースターの登場によって一躍脚光を浴びた。U-18中国女子代表が誇る17歳の超新星、チャン・ツーユウだ。223センチという規格外の体躯で得点を荒稼ぎ。5試合に出場して1試合平均で35.0得点を叩き出し、なんと決定率は71.4%をマーク。リバウンドも1試合平均で12.8回を記録した。
最大のハイライトは1次ラウンドの日本戦で、大会新記録となる44得点をひとりで挙げて決定率は驚異の90.9%。チャン・ツーユウは大会MVPとベスト5に選ばれた。この大車輪の活躍ぶりをFIBA(国際バスケットボール連盟)がSNS上でプレー動画を添えて紹介すると一気に拡散。今大会で国際デビューを飾ったばかりの“女性版ヤオ・ミン”に世界が衝撃を受けた。
もともと中国国内では期待の有望株として名を馳せてきたが、今回のハイパフォーマンスでさらに注目度が高まったようだ。スポーツメディア『捜狐体育』は「間違いなく中国女子バスケ界を牽引していく宝だ」と称え、「ではなぜ彼女は223センチまで巨大になったのか?」と題した紹介記事を掲載した。
同メディアは「世界的な知名度が急激に上がってさまざまな憶測が流れている。彼女の高身長は突然変異などではない。両親はどちらも元プロバスケットボール選手なのだ」と伝え、「父親のチャン・レイは身長213センチで済南の軍隊クラブでプレー。母親のユ・インもプロで身を立てた元選手で、こちらも身長は198センチに達していた」と明かした。
そのうえで、「両親の遺伝子に恵まれた彼女は小学1年生で160センチに達し、小学校卒業時点でなんと210センチを超えていた。成長過程で両親からバスケの基本技術を徹底的に植えつけられており、フィジカル面とともにプレー面でも凄まじい速度で成長を遂げていったのだ」と説明する。
一方で『捜狐体育』は中国国内で膨らむ過度な期待に警鐘を鳴らしている。
「パリ五輪に臨む女子代表チームのメンバーはすでに確定しているが、そこにチャン・ツーユウを入れるべきだという意見が増加している。さすがに時期尚早だろう。彼女は成長の途上にある。実はまだ身長も伸びており、完成された身体ではない。練習では膝や足首への負担を減らすことと、周囲の選手の怪我防止もあってジャンプが禁止されている。体力やディフェンス技術など改善すべき課題も少なくない。中国バスケ界は周囲の声に惑わされることなく、大事な人材を慎重に育てていくべきなのだ」
将来はWNBAでプレーしたいと夢を語るチャン・ツーユウ。まずは18歳で迎える来年のU-19女子ワールドカップ(2025年6月28日開幕/スイス・ローザンヌ開催)が“世界デビュー”の舞台となるか。今回行なわれたU-18女子アジアカップのベスト4(オーストラリア、中国、日本、韓国)は同大会の出場権を獲得している。未完の大器はよりいっそうの注目を集めそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】FIBA公式がまとめたチャン・ツーユウの“超絶プレー集”をチェック!
【秘蔵写真】いまから6年前、小学6年生時のチャン・ツーユウに驚愕! すでに身長200cmを超えていた…
普段なら世界規模で注目されることがない同大会ながら、ひとつのニュースターの登場によって一躍脚光を浴びた。U-18中国女子代表が誇る17歳の超新星、チャン・ツーユウだ。223センチという規格外の体躯で得点を荒稼ぎ。5試合に出場して1試合平均で35.0得点を叩き出し、なんと決定率は71.4%をマーク。リバウンドも1試合平均で12.8回を記録した。
最大のハイライトは1次ラウンドの日本戦で、大会新記録となる44得点をひとりで挙げて決定率は驚異の90.9%。チャン・ツーユウは大会MVPとベスト5に選ばれた。この大車輪の活躍ぶりをFIBA(国際バスケットボール連盟)がSNS上でプレー動画を添えて紹介すると一気に拡散。今大会で国際デビューを飾ったばかりの“女性版ヤオ・ミン”に世界が衝撃を受けた。
もともと中国国内では期待の有望株として名を馳せてきたが、今回のハイパフォーマンスでさらに注目度が高まったようだ。スポーツメディア『捜狐体育』は「間違いなく中国女子バスケ界を牽引していく宝だ」と称え、「ではなぜ彼女は223センチまで巨大になったのか?」と題した紹介記事を掲載した。
同メディアは「世界的な知名度が急激に上がってさまざまな憶測が流れている。彼女の高身長は突然変異などではない。両親はどちらも元プロバスケットボール選手なのだ」と伝え、「父親のチャン・レイは身長213センチで済南の軍隊クラブでプレー。母親のユ・インもプロで身を立てた元選手で、こちらも身長は198センチに達していた」と明かした。
そのうえで、「両親の遺伝子に恵まれた彼女は小学1年生で160センチに達し、小学校卒業時点でなんと210センチを超えていた。成長過程で両親からバスケの基本技術を徹底的に植えつけられており、フィジカル面とともにプレー面でも凄まじい速度で成長を遂げていったのだ」と説明する。
一方で『捜狐体育』は中国国内で膨らむ過度な期待に警鐘を鳴らしている。
「パリ五輪に臨む女子代表チームのメンバーはすでに確定しているが、そこにチャン・ツーユウを入れるべきだという意見が増加している。さすがに時期尚早だろう。彼女は成長の途上にある。実はまだ身長も伸びており、完成された身体ではない。練習では膝や足首への負担を減らすことと、周囲の選手の怪我防止もあってジャンプが禁止されている。体力やディフェンス技術など改善すべき課題も少なくない。中国バスケ界は周囲の声に惑わされることなく、大事な人材を慎重に育てていくべきなのだ」
将来はWNBAでプレーしたいと夢を語るチャン・ツーユウ。まずは18歳で迎える来年のU-19女子ワールドカップ(2025年6月28日開幕/スイス・ローザンヌ開催)が“世界デビュー”の舞台となるか。今回行なわれたU-18女子アジアカップのベスト4(オーストラリア、中国、日本、韓国)は同大会の出場権を獲得している。未完の大器はよりいっそうの注目を集めそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
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