パリ五輪

【パリ五輪】離脱のレナードに代わってホワイトがアメリカ代表に招集。一方、ファイナルMVPながら選外のブラウンは不満?意味深投稿が話題に<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2024.07.12

NBA王者セルティックスからはテイタム(0番)、ホリデーに加えてホワイト(右)が代表に追加招集。一方、ファイナルMVPのブラウン(7番)は選出されず…。(C)Getty Images

 今夏のパリ五輪を戦うバスケットボールのアメリカ代表は現地10日、カワイ・レナード(ロサンゼルス・クリッパーズ)が代表チームから離脱し、代わりにデリック・ホワイト(ボストン・セルティックス)を招集することを発表した。

 アメリカ代表として初の国際舞台に立つことが期待されたレナードは、ラスベガスで行なわれているキャンプに参加し、集合写真の撮影まで済ませていたが、突如の離脱。協会の声明では「彼は競う準備ができていると感じていました」としながらも、次のように綴られている。

「しかし、パリオリンピックに出場するよりも来シーズンに向けて残りの夏を過ごすことが本人にとってベストであると、USAバスケットボールとクリッパーズは決断を下しました」

 33歳のレナードの代わりに代表入りするホワイトは、今月2日に30歳を迎えたコンボガード。レナードとはサンアントニオ・スパーズ時代のプロ1年目にチームメイトで、2022年のセルティックス移籍後は2年連続でオールディフェンシブチームに選ばれている守備の名手でもある。

 昨季はチームの16年ぶりの優勝に貢献し、代表のマネージングディレクターを務めるグラント・ヒルも「ボストンで優勝シーズンを過ごしたデリックが自身初のオリンピック出場を果たすことを発表できて嬉しい。これから彼がチームに加わるのを楽しみにしている」と期待を寄せている。
 
 一方で、今回の決定に納得がいっていない様子の選手がいる。ホワイトと同じセルティックス所属で、先月のNBAファイナルでMVPに輝いたジェイレン・ブラウンだ。

 ブラウンはレナードの離脱とホワイトの選出が発表された直後、自身のXアカウントに片眼鏡をかけて疑問を抱いている風の絵文字を3つ投稿。これがアメリカ代表に関するものかは定かではないが、その5時間後にはチームUSAのスポンサーを務めるナイキのアカウントに対して「これが我々のやっていることなのか?」とクエスチョンを投げかけた。

 ブラウンは以前、カイリー・アービングが反ユダヤ主義の一件でナイキと揉めた際、アービング側に立ちナイキを批判。現在は同社のシューズを着用しているが、ファンの間ではスポンサーの力が働いたのでは?との憶測も広まっている(アービングも代表には選ばれていない)。

 この件に関して、ヒルは「12のスポットでチームを構築しなければならない。そのなかで最も難しいことのひとつが、私自身がファンであり、シーズン、プレーオフを通して見るのを楽しみにしている選手たちをロスターから外すことだ」と選考の苦悩を明かしている。

 リーグの頂点を決める舞台でMVPに輝きながら、母国の代表に選出されなかったブラウン。同じセルティックスからはジェイソン・テイタム、ドリュー・ホリデー、そしてホワイトと3人が選ばれているだけに、不満を抱くのも無理ないだろう。

構成●ダンクシュート編集部
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ブラウンがアメリカ代表の選考に不満?発表直後の意味深投稿