パリ五輪

バスケ男子、“パリ前哨戦”でドイツ相手に21点差完敗…八村が最多の19得点も河村、富永は持ち味出させてもらえず<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2024.07.20

八村が19得点をあげるも、相手エースのヴァグナーに27得点を献上。互いに手の内を隠したなかでの戦いは実力通りの結果となった。(C)Getty Images

 現地7月19日、パリ五輪初戦まで8日に迫ったバスケットボール男子日本代表(FIBAランキング26位)は、国際強化試合でドイツ代表(同3位)と対戦。本番初戦で戦う昨年W杯王者を相手に、敵地で83-104の完敗を喫した。

 日本の先発は河村勇輝、富永啓生、吉井裕鷹、八村塁、ジョシュ・ホーキンソンの5人。八村が2021年の東京五輪以来3年ぶりに代表復帰を飾った一方、左足ふくらはぎの肉離れで国内の強化試合を欠場した渡邊雄太は引き続きベンチから戦況を見守った。

 序盤、いきなり連続3ポイントを許した日本は八村のアシストからホーキンソンのゴール下で初得点。さらに河村の3ポイント、八村のブロックショットから2連続3ポイントが決まって13-13と同点に持ち込む。

 しかしここからドイツに10連続得点を許して第1クォーターを16-27で終了。第2クォーターも出だしは比江島慎の3点プレーなどで点差を詰めたが、相手のテンポのいいボール回しに翻弄され、逆に攻撃は単調な攻めが目立つように。前半終盤に最年少20歳のジェイコブス晶が2本の3ポイントを決めたものの、31-56と大きく水をあけられて折り返した。
 
 後半も日本は相手のNBA選手、フランツ・ヴァグナー(27得点、8リバウンド)やデニス・シュルーダー(12得点、4アシスト)を止められず、最終的に104失点を喫して大敗。

 オフェンス面では余力を残しながらミドルジャンパーやフリースローで得点を積み重ねた八村や、多彩なショットにゲームメークが光った富樫勇樹の活躍などで後半に52得点と盛り返したものの、生命線の3ポイントはチーム全体で成功率30%(12/40)と依然として課題を残した。

 個人では八村が25分弱で19得点、5リバウンド、富樫が15分強で13得点、5アシストとチームを牽引。そのほか比江島が11得点、ホーキンソンが10得点、8リバウンド、ジェイコブスが3ポイント5本中3本を沈めて9得点を記録した。

 一方で先発バックコートの23歳コンビは、昨年のW杯ドイツ戦に続いて苦しんだ。河村は7得点をあげるも、シュルーダーの前に攻守で持ち味を出させてもらえず、ターンオーバーも4つとミスを多発。富永は3ポイント0/7で2得点に封じられ、昨夏の苦手意識を払拭できなかった。

 日本は中1日空けて21日(日本時間22日午前3:00)、セルビアと最後の強化試合を行ない、パリ五輪開幕を迎える。昨年のW杯では18点差(●63-81)、この日も21点差(●83-104)をつけられた格上ドイツ相手に、違いを見せられるか。

■男子日本代表 パリ五輪対戦スケジュール
※日時は日本時間。カッコ内はFIBAランキング(日本は26位)。

7月27日20:30 vsドイツ(3)
7月30日24:15 vsフランス(9)
8月2日18:00 vsブラジル(12)

構成●ダンクシュート編集部

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