パリ五輪

テイタムの“不可解な起用法”に両親が不満爆発!「デタラメだ!」「こんなの受け入れられないし、理解できない」【パリ五輪】<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.08.12

出番が限られたテイタムについて、彼の両親が不満を爆発させた。(C)Getty Images

 現地時間8月10日、パリオリンピックの5人制男子バスケットボールは、アメリカ代表が決勝戦で開催国のフランス代表相手に98-87で勝利し、大会5連覇を達成して幕を下ろした。

 今大会で、アメリカは外国籍出身選手を除けば"ベストメンバー"と言っていい布陣をパリへ送り込み、6選手が平均2桁得点を奪取。大会MVPのレブロン・ジェームズ、オールスター5(大会ベスト5)入りしたステフィン・カリー、ケビン・デュラント、デビン・ブッカーが平均20分以上のプレータイムを得た。

 その一方、最年長39歳のレブロン、カリー(36歳)、デュラント(35歳)が平均得点のトップ3を占拠。結果として6戦無敗でトーナメントを制したとはいえ、アメリカがパリの地で"世代交代できたか"という観点で見れば、おそらく答えはノーだ。

 昨年のFIBAワールドカップに出場し、昨季NBAのアシスト王にも輝いたタイリース・ハリバートン(インディアナ・ペイサーズ)は出場3試合で平均わずか8.8分。そして昨季ボストン・セルティックスをリーグ制覇へ導いたジェイソン・テイタムは、4試合のみの出場に終わった。
 
 2021年の東京大会、テイタムはデュラントの平均20.7点に次ぐチーム2位の同15.2点に3.3リバウンド、1.2アシスト、1.2ブロック、3ポイント成功率44.7%(平均2.8本成功)をマーク。

 26歳のフォワードは現在5年連続でオールスター入り、オールNBAチームにも4度選ばれていて、しかも直近3年間はいずれも1stチーム入りしている。今夏には5年3億1400万ドル(7月1日のレートで約505億5400万円)のスーパーMAX契約と、NBA史上最高額の契約を結んでいただけに、起用されない試合があったことに驚いた人もいたはずだろう。

 準決勝のセルビア代表戦でテイタムが2度目の"出場なし"に終わった後、スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)はこう話していた。

「ジェイソンがこなしていること、やっていないことがすべてではない。(ロスター内の)グループとして一緒にプレーしてきたかどうかなんだ。ケビン(デュラント)がケガから復帰したことでローテーション入りした。何よりもこれは(コートに立つ5人が織りなす)数字上の問題なんだ」
 
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テイタムの起用法に両親は猛反論