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八村塁は再びシックスマン起用の可能性も?現地メディアがレイカーズの“新先発候補”をピックアップ<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2024.08.22

昨季後半の2月3日以降は全試合で先発の座を守った八村。だがその座は決して安泰ではない。(C)Getty Images

 現地10月22日に開幕するNBAの新シーズンまであと2か月。夏のFAマーケットもすっかり静かになったが、そんななかでほぼ無風のオフを送っているのが八村塁の所属するロサンゼルス・レイカーズだ。

 昨季をウエスタン・カンファレンス8位の47勝35敗、プレーオフ1回戦敗退で終えたチームは、シーズン終了後すぐにダービン・ハムHC(ヘッドコーチ)を解雇。大きな注目を集めた後任選びは紆余曲折の末に、元選手で40歳と若いJJ・レディックに決定した。

 ただ、肝心の選手補強は静かなもので、目立った新戦力はドラフトで指名したダルトン・コネクト(1巡目17位)とレブロン・ジェームズの息子のブロニー(2巡目55位)くらい。大都市と名門のブランドに物を言わせ、FA市場で選手をかき集めてきた近年とは対照的なオフを送っている。

 このまま開幕を迎えれば、先発陣は昨季終盤と同様、ディアンジェロ・ラッセル、オースティン・リーブスの2ガードに、レブロンと八村、アンソニー・デイビスの5人が並ぶことになりそうだが、それで昨季以上の結果を残せるかどうか。

 現地メディア『FANSIDED』は、「突破口を開きたいのであれば、先発陣に変化を加える必要があるかもしれない」とし、3人の"新先発候補"をピックアップしている。
 
 その筆頭は加入3年目のジャレッド・ヴァンダービルト(F/25歳)。昨季はケガに泣いたものの、ペリメーターからインサイドまで複数のポジションを守れる好ディフェンダーで、途中加入した22-23シーズンは26試合中24試合で先発を務めた。同年のプレーオフではカンファレンス決勝進出に貢献しているだけに、これは現実的なプランだろう。

 記事内でも「レイカーズのベストディフェンスラインナップは、デイビスの隣にヴァンダービルトを並べることでほぼ間違いない」とし、「彼を先発起用し、八村のシュートがセカンドユニットを支えるという形でバランスを取ることは理に適っている」と述べられている。

 八村は昨季後半にスタメンの座を勝ち取り、最後の32試合で22勝という追い上げに貢献したものの、プレーオフでは精彩を欠きブレーキになった。同記事でも「堅実なフロアスペーサーとして頭角を現わし、新契約1年目でシュート成功率を向上させた」と活躍を認める一方、「4番(PF)としてのディフェンス、リバウンドは平均以下で、ラインナップによっては彼の補完性の欠如が目立った」と指摘されている。

 また、「レブロンは3番(SF)と4番(PF)の両方でプレーできるため、レイカーズは理論上、八村をベンチに下げてセカンドユニットのオフェンス力を高め、空いた先発の枠で様々な選手を試すことができる」と、八村をシックスマンとして起用する案が提唱された。

 なお、同メディアはあと2人の先発候補として、ヴァンダービルトと同じく守備が売りのマックス・クリスティ(SG/21歳)、シュート力に秀でたルーキーのコネクト(F-G/23歳)を挙げている。はたしてレディック新HCは、初陣でどのような先発ラインナップを並べるだろうか。

構成●ダンクシュート編集部

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