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NBA

ユーロリーグMVPのヴェゼンコフ、パリ五輪銀メダルのニリキナ……今季NBAから欧州リーグに復帰する選手たち<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2024.08.24

ヴェゼンコフ(左)は2年で古巣オリンピアコスに復帰、ともに7年のNBAキャリアを誇るニリキナ(右上)とコルクマズ(右下)は今季から欧州リーグでプレーする。(C)Getty Images

ヴェゼンコフ(左)は2年で古巣オリンピアコスに復帰、ともに7年のNBAキャリアを誇るニリキナ(右上)とコルクマズ(右下)は今季から欧州リーグでプレーする。(C)Getty Images

 8月18日、パリ五輪で目覚ましい活躍を見せたフランス代表のガーション・ヤブセレがフィラデルフィア・シクサーズとの契約に合意し、5年ぶりにNBAに復帰する。ただ一方で、アメリカでの活動に終止符を打って欧州リーグに帰還する選手たちもいる。

 その筆頭が、ユーロリーグMVPの称号をひっさげて昨夏サクラメント・キングスに入団したブルガリア人パワーフォワードのサーシャ・ヴェゼンコフだ。彼はアメリカ挑戦前まで所属していたギリシャのオリンピアコスに復帰することが決まった。

 昨季NBAデビューを飾ったヴェゼンコフは42試合に出場、約12分のプレータイムで平均5.4点、2.3リバウンドにとどまり、オフにトロント・ラプターズにトレードされた。しかし、本人がヨーロッパへの復帰を切望しチームから解雇。オリンピアコス側も、昨季は国内タイトルを逃しており、タイトル奪還、そしてユーロリーグ優勝を目指すチームの主軸として、元エースの帰還を歓迎している。

 報道によれば、契約内容は5年間でボーナス込みの2050万ユーロ。これはユーロリーグではトップクラスのサラリーだという。ヴェゼンコフ側は、復帰が叶うのであればサラリー面では妥協する用意があったようだが、クラブが提示したこの金額に、彼に対する期待と信頼が表われていると言えるだろう。
 
 少年時代はギリシャで育ち、ギリシャ語を話し、同国リーグのアリス・テッサロニキでプロデビューを果たしたヴェゼンコフは、ファンから地元選手のような絶大な人気を誇る。

 なお、ヴェゼンコフは自身のSNSに「ルーキーシーズンをサクラメント・キングスで過ごしたのはとても希少で素晴らしい経験だった。この機会と、サポートしてくれた人々に感謝している」と投稿した。

 そのほか、パリ五輪でフランスの銀メダル獲得に貢献したフランク・ニリキナも、7シーズン在籍したNBAを離れ、欧州に復帰する。

 10代の頃から”超新星”と話題を集め、17歳でフランスリーグのストラスブールとプロ契約。18歳だった2017年のドラフトでニューヨーク・ニックスから8位指名され、当時、同国史上最も高順位でドラフト指名された選手となった。

 しかしNBAでは得点力の低さが仇となり、期待されたほどの活躍は見られないまま2021-22シーズンにダラス・マーベリックスにトレード。昨季はシャーロット・ホーネッツに移籍したものの、2月に解雇されていた。
 
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