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パリ五輪

「最後の3分間はおとぎ話だった」。金メダルの余韻に浸るカリーがパリ五輪決勝を回想「今でもハイライトを観ている」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.09.04

パリ五輪決勝の終盤、とどめの3ポイントを決めて「おやすみ」ポーズを披露したカリー。(C)Getty Images

パリ五輪決勝の終盤、とどめの3ポイントを決めて「おやすみ」ポーズを披露したカリー。(C)Getty Images

 現地時間8月29日、ゴールデンステイト・ウォリアーズは、ステフィン・カリーと1年間の延長契約を締結したことを発表した。

 カリーの代理人『Octagon』のジェフ・オースティンが米スポーツ専門局『ESPN』に伝えたところによると、そのサラリーは6260万ドル(約90億7700万円)で、2026-27シーズンまでウォリアーズの契約下へ入ることとなった。

 チームは昨季3年ぶりにプレーオフ出場を逃し、今オフにはクレイ・トンプソンがダラス・マーベリックス、クリス・ポールがサンアントニオ・スパーズ、ダリオ・シャリッチがデンバー・ナゲッツへ移籍と、ベテラン陣が退団した。

 今季のウォリアーズはカリー、ドレイモンド・グリーン、アンドリュー・ウィギンズといった主軸と新加入組(カイル・アンダーソン、バディ・ヒールド、ディアンソニー・メルトン)、ジョナサン・クミンガやブランディン・ポジェムスキー、トレイス・ジャクソン・デイビスら若手がブレンドされたロスターを形成している。
 
 激戦が予想されているウエスタン・カンファレンスで上位に進出することは容易ではない。それでも、カリーは翌30日に米スポーツ専門メディア『The Athletic』に公開された記事の中で「自分たちに(勝利する)チャンスを与えるために必要な手順を踏んでいる。その基準は変わっていないし、その期待が変わることもない」と王座獲得に向けて意気込んでいた。

 カリーは昨季、リーグ9位の平均26.4点、4.5リバウンド、5.1アシストに3ポイント成功率40.8%(平均4.8本成功)の成績を残し、オールスターとオールNBA3rdチームに選ばれ、最優秀クラッチプレーヤー賞も受賞。

 夏にはアメリカ代表の一員としてパリオリンピックに出場し、好敵手レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)やかつての同僚ケビン・デュラント(フェニックス・サンズ)らとともに大会を制する原動力の1人となり、36歳にしてオリンピック金メダルという新たな称号を手に入れた。

 大会MVPにはレブロンが選ばれたものの、カリーはそのレブロンとともにオールスター5(大会ベスト5)に名を連ねた。予選ラウンドと準々決勝までの4戦では3ポイント成功率25.0%(5/20)と振るわなかったものの、準決勝と決勝で成功率65.4%(17/26)と見事復調し、スター軍団の主役に躍り出た。
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