現地時間9月9日(日本時間10日)、今夏にロサンゼルス・クリッパーズからフィラデルフィア・セブンティシクサーズへ移籍したポール・ジョージのポッドキャスト番組『Podcast P with Paul George』の最新エピソードが公開された。
今回のゲストはデマー・デローザン。8月7日に35歳の誕生日を迎えたベテランは、7月に3チーム間のサイン&トレードでシカゴ・ブルズからサクラメント・キングスへ移籍した。
3シーズン在籍したブルズで、デローザンはザック・ラビーン、ニコラ・ヴュチェビッチらとプレー。2022年にはプレーオフに出場したが、過去2シーズンは大舞台から遠ざかっていた。
「シカゴで素晴らしい時間を過ごせた。申し分ないチームメイトたちに恵まれたし、あそこは最高の街、場所だった」
ブルズ時代をこのように振り返ったデローザンは、昨季プレーオフへ駒を進めたシクサーズやロサンゼルス・レイカーズ、クリッパーズ、マイアミ・ヒートではなくキングスへの移籍を選択。その経緯をこう明かしている。
「僕としては、ハイレベルな環境で勝つ機会を探し求めていた。それが新シーズンに向けた僕のアプローチだったんだ。(昨)シーズンが終わった時、客観的に見てみた。みんなが知っているように、僕はとにかく勝ちたい。そこで、どこへ行けばいいのか考えてみた。『勝つためにはどこへ向かい、どのチームなら勝利を助けることができるのか』とね」
デローザンにとって故郷カリフォルニア州に本拠地を置くNBAチームでプレーするのは初となる。以前からコビー・ブライアント(元レイカーズ)がアイドルだと公表している男がキングスに移籍することを、少々意外に思った方もいるかもしれない。
もっとも、デローザン自身はキングスが2シーズン連続勝ち越し中で、ディアロン・フォックスとドマンタス・サボニスを筆頭に有能な選手たちが在籍し、マイク・ブラウンHC(ヘッドコーチ)がリーグ屈指のオフェンシブチームへ仕立て上げている点を評価していた。
「サクラメントが関心を示してくれた。本当に獲得を望むほどね。そこで僕はじっくりチームを分析してみたんだ。最高の選手に素晴らしいコーチがいる。ここ数年は(ホームのゴールデン1・センターで)勝利するといつも会場でボタンを押してビームを輝かせていたなと思い出したんだ。
勝利を欲している組織のカルチャーの一員になることは常に望んでいること。このチームを見て、フィットする気がしたんだ。僕ならリーダーシップとスキルを持ち込めるし、このチームを限界まで引き上げることができるとね」
チームにはボールハンドラーのフォックスにマリーク・モンク、さらにはエルボーエリアやポストでプレーメーキングをするサボニスがいる。得点力の高い選手が多いだけに、2014年から11年連続で平均20点以上をマークしているデローザンが、新天地で同等の数字を残すことができるかは不透明だ。
しかし、現在の彼が心底欲しているのは勝利のみ。「サインするのに時間がかかったよ。それは次の決断が、勝利するためのベストな機会を自分へ与えることだったからね。それ(キングスで迎える今季)がすごく楽しみなんだ」と心を躍らせていた。
文●秋山裕之(フリーライター)
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今回のゲストはデマー・デローザン。8月7日に35歳の誕生日を迎えたベテランは、7月に3チーム間のサイン&トレードでシカゴ・ブルズからサクラメント・キングスへ移籍した。
3シーズン在籍したブルズで、デローザンはザック・ラビーン、ニコラ・ヴュチェビッチらとプレー。2022年にはプレーオフに出場したが、過去2シーズンは大舞台から遠ざかっていた。
「シカゴで素晴らしい時間を過ごせた。申し分ないチームメイトたちに恵まれたし、あそこは最高の街、場所だった」
ブルズ時代をこのように振り返ったデローザンは、昨季プレーオフへ駒を進めたシクサーズやロサンゼルス・レイカーズ、クリッパーズ、マイアミ・ヒートではなくキングスへの移籍を選択。その経緯をこう明かしている。
「僕としては、ハイレベルな環境で勝つ機会を探し求めていた。それが新シーズンに向けた僕のアプローチだったんだ。(昨)シーズンが終わった時、客観的に見てみた。みんなが知っているように、僕はとにかく勝ちたい。そこで、どこへ行けばいいのか考えてみた。『勝つためにはどこへ向かい、どのチームなら勝利を助けることができるのか』とね」
デローザンにとって故郷カリフォルニア州に本拠地を置くNBAチームでプレーするのは初となる。以前からコビー・ブライアント(元レイカーズ)がアイドルだと公表している男がキングスに移籍することを、少々意外に思った方もいるかもしれない。
もっとも、デローザン自身はキングスが2シーズン連続勝ち越し中で、ディアロン・フォックスとドマンタス・サボニスを筆頭に有能な選手たちが在籍し、マイク・ブラウンHC(ヘッドコーチ)がリーグ屈指のオフェンシブチームへ仕立て上げている点を評価していた。
「サクラメントが関心を示してくれた。本当に獲得を望むほどね。そこで僕はじっくりチームを分析してみたんだ。最高の選手に素晴らしいコーチがいる。ここ数年は(ホームのゴールデン1・センターで)勝利するといつも会場でボタンを押してビームを輝かせていたなと思い出したんだ。
勝利を欲している組織のカルチャーの一員になることは常に望んでいること。このチームを見て、フィットする気がしたんだ。僕ならリーダーシップとスキルを持ち込めるし、このチームを限界まで引き上げることができるとね」
チームにはボールハンドラーのフォックスにマリーク・モンク、さらにはエルボーエリアやポストでプレーメーキングをするサボニスがいる。得点力の高い選手が多いだけに、2014年から11年連続で平均20点以上をマークしているデローザンが、新天地で同等の数字を残すことができるかは不透明だ。
しかし、現在の彼が心底欲しているのは勝利のみ。「サインするのに時間がかかったよ。それは次の決断が、勝利するためのベストな機会を自分へ与えることだったからね。それ(キングスで迎える今季)がすごく楽しみなんだ」と心を躍らせていた。
文●秋山裕之(フリーライター)
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